日常の好きな瞬間の積み重ねで生きていく
ヒールの高い靴は好きだけど、家に帰ってきて脱ぐ瞬間は開放感がたまらない。
1日を終えて下着の締め付けから解放されたとき、とても気持ちがいい。
暑かった日に冷房がしっかり効いた室内で飲むお酒の最初のひと口は、いつだっておいしい。
でろでろになってベッドに飛び込む瞬間、嫌なことも少しの間忘れていられる。
インスタントコーヒーを上手に淹れられたとき、なんて美味しいコーヒーを作れるのかと得意げになれる。
自分で選んだ好きな匂いの香水をふる瞬間、さて出かけるかとスイッチが入る。
ふとした時に髪の毛からあがる好きなシャンプーの匂いに、いい女だぞと自分に言い聞かす。
化粧がすごくうまくできたときは、早く出掛けたくてたまらない。
好きなひとから連絡がきたとき、スタンプひとつだって心躍ることがある。
混んだ電車で座ることができたとき、その日の占いがどんなに悪くても、ツイてると思える。
ジャケ買いした本が面白かったとき、見る目ある自分が少しだけ誇らしい。
知らない人が自分の文章を読んでくれたときは、失われた承認欲求がほんの少し満たされる。
目覚ましが鳴る前に起きれたら、今日はいいことあるかもしれない、と少しワクワクする。
ドラマティックなできごとは映画や本の中とは違い、日常ではなかなか起こらない。
でも、好きな瞬間は意外と日常に溢れているから、それを大切にして生きていけたらいい。
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