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『ミッドナイト・イン・パリ』がパリすぎる

こんにちは、たんぽぽです!今回は、ウディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ』のアウトプットをしていきたいと思います。監督含めこの作品はファンが多いですよね。色んなレビューがある中で、この記事はありきたりかもしれないですが、少しお付き合いいただけると嬉しいです!

あらすじ:懐古主義の主人公が、ひょんなことから憧れの芸術家たちの生きる1920年代パリにタイムスリップしてしまう物語

アウトプット:監督のセンスとこだわりが詰まったポップな伝記作品!

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〇フランスへの憧れ

パリへの憧れを持つ日本人は少なくないですが、アメリカ人にとってもパリは憧れの対象になり得るということにすこし驚きました。歴史的にみても、フランスとアメリカってそれぞれが自国愛強めで、バチバチしているイメージだったので(笑) ”芸術の都パリ”は世界共通なんだなあと思いました。調べてみると、監督はユダヤ系の血筋だとか。なんとなくですが、アメリカ第一主義ではなく、他国の文化を尊重するような感じを受けたのは、そんな監督自身のバックグラウンドがあるからなのかなぁなんて、思ったり思わなかったり。


〇冒頭のこだわり

特徴的だったのが、冒頭のパリの街並み。特にクレジットが入るわけでもなく、それなりに長い尺をとって、ただただパリの街並みを流しているんですよね。これによって視聴者は気づかぬうちに、パリの街並みの美しさに引き込まれてしまう。まず有無を言わせぬパリの美しさにどっぷり漬らせて、物語をはじめるっていうのは上手いなぁと感銘を受けました。そして、私が作品を通して勝手に解釈した作品メッセージである、「パリ(人生と置き換えてもいいのかな)はいつの時代も常に変わらず美しい、今だってちゃんと美しい。それに気づくことができるかどうかは私たち次第!」。それがこの冒頭の「一見するとただの街並み」にも込められているように感じました。


〇タイムスリップのスムーズさ

冒頭同様、珍しいと思ったのが、主人公がタイムスリップという奇怪な現象をすーぐ受け入れるところ。これは、”タイムスリップ”が、”生きた偉人”をよりリアルなものにするための手段であるため、あえてSF感を最小限にしているのではないかと思いました。いまや本や実際の作品でしか知ることのできない偉人たち。きっとこういう人柄で、きっとお酒飲んだらこんなこと言ったんだろうなっていう想像が作品には描かれています。昔の芸術って、どこか遠くて、堅いものに感じてしまうけど、芸術家だって、私たちと同じように冗談言って、喧嘩して、確かに生きていたんだよなと思える。”タイムスリップ”という物語にすることで、”生きた芸術・偉人”がより普通に、よりポップに描かれることを可能にしていると思いました。

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監督がコメディに精通しているということもあって、クスっと笑えるようなシーンも沢山あります。私は何度も、主人公に何してんねん!と、突っ込んでしまいました(笑) パリの街並みにうっとりしながら、クスっとしながら、お楽しみください!

それでは、また!たんぽぽでした~

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