【アルプス技研】2020.12期-本決算

【過去記事】【アルプス技研】2020.6期-中間決算
https://note.com/tamojun51/n/ne74447758f1c

【経営成績】

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★減収減益。しかしコロナ禍渦中でこれは全然良い仕上がりと思う。
★営業利益率が10.2%で10%台維持。対前期で▲0.9%、こちらもかなり良い仕上がりと評価できるように思う。
★翌期の計画。増収増益。営業利益率は10%ジャスト狙い。まあ無難な悪くない計画に見える。

営業CF、

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★営業CFのマージンはむしろ0.78ポイントアップしている。
★+205milでこちらも良い仕上がりだった。
★主な増減としては、売上債権+1,151mil, 仕入債務▲260milなど。
★営業CFはむしろ対前期で改善されていてここはかなり好感ポイントと思う。

【財政状態】

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★自己資本比率 59.2%
★d/e Ratio 0.09倍。
★流動比率 188.7%
★ネットキャッシュ 7,447mil 対総資産比率 35.5%
★変わらず財政状態はかなり健全。カネが潤沢にある会社の決算書は見ていると安心できる。
★時価総額が434億円。まあサイズ的にはまだまだ。

【各経営指標】

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★ROE, ROA, ROIC どれも素晴らしい。特にROAの15%弱はかなり好感。この3指標の数値を見るだけで良い会社と評価できるように思う。
★PBRが3.49倍。グレアム指数が49倍。まあ、この成績でこれは全然高いと感じないです。
★EV / EBITDAが8.4倍。10倍を割っており、安いという評価です。
★FCFが2,611Mで、マージンが6.53%、キャッシュも問題なし。
★配当利回りもかなり良い。

【総括】

アルプス技研の本決算、予想以上に良かった。
とりわけ、営業利益率10%超え、ネットキャッシュ対総資産比率35%超え、ROE25%弱、ROA15%弱、ROIC20%弱という堂々たる数字だと思った。
加えて、PBRが3.5倍。グレアム指数50倍弱、EV/EBITDAも10倍割れとなっており、全然高くない。
総じて良い決算としか評価できないように思う。
ざっともう100億円程度、時価総額に上乗せあってもおかしくないくらいの決算の出来ではあったかと思う。
業績予想も良い。株価2,400~2,500円のレンジでも全然問題ないんでは?と個人的には感じる銘柄。

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