見出し画像

日傘の出番はいつから?気になるお肌の紫外線対策について

毎年この時期から暖かくなる春にかけて、だんだんとソワソワ(というかムズムズ!?)してくるんです。

その訳は、「春先の花粉症対策を、今年こそ早めに何とかできないかなぁ!」と思うから。

時期で言うと2月に入ったあたりから、花粉症関連のCMがだんだんと放送され始めますよね。

私は花粉症のCMを見ると、条件反射で「そろそろ日傘の出番だな!」と思うようにもなりました。

今日は、その花粉症の話題ではなくて、日傘についてのお話です。

日傘を差し始める時期・タイミング・目安について、今から少しお話してみようかと思います。



紫外線は年中無休です!意外と知らない冬の紫外線の役割

まず、おさらいです。

「紫外線」って一体何でしょうか?

紫外線とは、太陽が放っている光線のうち、目に見える光線(可視光線)よりも波長が短い光線のことで、目には見えません。



その紫外線の中でも、波長の長さによって、「A波」「B波」「C波」と3つに分かれています。

昔は、紫外線の中でも特に生物に害があると言われる「B波」と「C波」がオゾン層で吸収されたので、地球上まで到達することなかったものの、近年のオゾン層の破壊により、それらの紫外線が地球の表面にまで到達するようになってしまい、生命への悪影響が大変問題となっています。

気象庁のホームページには、図も併せてより詳しく書かれているので、良ければ以下のリンクをご覧になってくださいね。


また、既にご存知の方もいるかもですが、紫外線というのは、春から夏の気温の高い時期だけ降り注ぐのではなく、1年中、どんな天候の日でも地球上に降り注いでいます。

寒い真冬でも、曇りの日でも、雨の日でも。

例えば、快晴の日を100%とすると、曇りの日で約60%、雨の日でも約30%の紫外線量になるそうです。
(参照:気象庁ホームページ「紫外線の性質(雲と紫外線」

しかも、雲の間から太陽が覗いているような天気だと、雲の散乱光で、快晴の時よりも紫外線量が増えちゃうのだとか(汗)

くもっていたり、雨だと、太陽がよく見えないので、紫外線対策はしなくて大丈夫だと思ってしまいがち。

なので、たとえ量は少ないとはいえ、初めて私がこの結果を知った時には驚いてしまいました。

また、冬の雪山でも、思った以上に顔などが日焼けする経験をされた方もいるのでは?

雪山で日焼けするのは、地面に積もった雪からの紫外線の照り返しで、余計紫外線量が増えるから。

そして、標高が高いほど、紫外線量は多くなると言われています。

という訳で、やはりできれば1年中、どこにいても、紫外線対策はしておいた方がいいということになりますね。

とはいえ、寒い冬に日傘をさすとなると、どうしても季節外れ感があり、周りから違和感を持たれることにもなりかねないので、堂々とはさせないかも。

ちょっと勇気がいりますよね。
(日傘を愛用する私でも、さすがに冬に日傘は躊躇します)



さて、紫外線は前述のような理由から、どうしても悪者にされがちですが、実はいつもそうとは限らないのです。

実は、人間の身体では、太陽からの光(紫外線)をお肌に浴びることで、骨を作るカルシウムの吸収に必要なビタミンDを生成しています。

つまりある程度の日光浴は、お肌には必要なんです。


目安は、夏場で木陰で30分程度、冬だと手や顔に1時間程度太陽の光を浴びるといいそうです。

家の中でも窓越しに太陽の光を浴びることができますが、窓ガラスは紫外線をそのまま全部通す訳ではないので、できれば外に出ている時間で合計1時間を目安にしてもらえたらいいかな。

なかなか外出ができない方は、骨粗しょう症予防のためにも、食事やサプリメントなどでビタミンDを補う必要があります。

北欧では冬の日照時間が非常に少ないので、どうしてもビタミンD不足になりがち。

また、ずっと暗い日が続くと、気分もつい滅入ってきてしまいます。

だから、部屋のインテリアを明るくしたり、数少ない貴重な晴れた日には、皆こぞって外に出て日光浴をするというのも納得ですね!



日傘の出番はいつから?油断しがちな春先の紫外線量

次に、具体的な紫外線対策について。

まず最初に考えられるのは、日傘や帽子、あとは日焼け止めやサングラスでしょうか。

夏場は、そういった紫外線対策グッズが多く出回り、活用されている方も多いと思います。

日傘も、例年少し暖かくなってくる春先4月頃から出始め、ゴールデンウィークのあたりから8月くらいまで、店頭に沢山並びます。

主観ですが、日傘を差し始める人が増え始めるのも、気持ちのいい晴れた日が増える5月のゴールデンウィークのあたりから。

ちなみに私は、例年、皆さんよりは少し早めの3月の終わりから4月の初め頃から、日傘を差し始めることが多いです。

理由は、春先に紫外線量が一気に増えるから。

3月の終わりから4月の初めと言えば、まだ少し肌寒い時期ですが、目に見えない紫外線量は、冬に比べて増えてきます。

地域にもよりますが、4月の紫外線量は、12月や1月といった真冬の2倍から3倍にもなります

(参照:気象庁ホームページ「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ」

上記リンク先では、年と地点名を選ぶと、その地域での紫外線量の推移がグラフで見られますので、気になる方は、お住まいの地域の紫外線量の推移を見てみてくださいね。

ざっと見た限りではありますが、やはり、日本では緯度が高い北の方が紫外線量が少なく、緯度が低い南の方が比較的多いような印象でした。

紫外線は、肌が日焼けするという美容面のお話だけではなく、長時間浴びることで皮膚がんなどを引き起こすなど健康を害する恐れもあります。

また、日傘だけでは紫外線対策も万能ではなく(地面からの照り返しや乱反射で、紫外線はあらゆる角度から肌に当たります)、目を守るためのサングラスをかけたり、熱中症予防の帽子、日焼け止めなども併用して頂いた方がいいですね。

そのため、紫外線対策は暑い夏だけという方、それから、そもそも紫外線対策自体あまりしていないという方、できれば4月あたりから、少しずつでも意識して頂けたらなぁと思います。



「夏の終わり=日傘を片付けるタイミング」とは限らない。秋冬でも紫外線対策を!


では次に、一体いつまで日傘をさしていればいいのか、という問題。

一般的には、夏が終わる8月の末頃に、夏服と同じタイミングで日傘を片付けるという方が多いのではないでしょうか。

秋に日傘、季節に合わない気がして、これまたミスマッチかもしれません。

ただ、見た目の問題だけでなく、紫外線量の話からすると、9月でも紫外線量はまだ結構ありますので、9月の終わりか10月頃までは日傘をさして頂く方がお勧めです。
(先ほどの年間推移グラフを参考に!)

もし、「秋冬に日傘をさすのはちょっと…」という方は、日傘以外での紫外線対策でももちろん大丈夫です。

1番取り入れやすいのは、日焼け止めかな。

日焼け止めに書いてあるSPFの値は、真夏に使う「SPF50+」ほどの強いタイプではなく、日常紫外線用の「SPF10~30/PA++」くらいで十分です。

SPFは「Sun Potection Factor」の頭文字を並べた略称で、UVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のこと。

よくSPFと一緒に並んで書いてあるPAは、「Protection Grade of UVA」の略称で、こちらはUVA(紫外線A波)を防ぐ効果指標です。

このブログの最初の方に、紫外線B波とC波は特に注意しないといけないですよという話をしましたが、実はA波も沢山浴びると、シワやたるみの原因となるため、対策をスルーしてもいい紫外線という訳ではありません

ちなみに私自身は肌が弱く、敏感肌&乾燥気味な肌質なので、ファンデーションやカラーなどのベースメイクは自然派やオーガニック、化学成分無添加の化粧品を使っています。

そういった化粧品類は石けんで落とせるものが多いので、お肌にも負担をかけにくいというメリットがあります。



TPOに合わせて上手に使い分けたい日傘の「エシカル消費」

私自身が傘そのものが好きなので、どうしても日傘推しの話になりがちなのですが、紫外線対策も、日傘だけでなく、臨機応変に、TPOに合わせて、色々とファッションを楽しみながら組み合わせることをぜひご提案したいと思います。

例えば、夏でも急な雷雨があるかもしれない予報が出ていたり、沢山の手荷物を持って出かける時、私は自分の作った日傘ではなく、市販の晴雨兼用の折り畳み傘をバッグに入れて出かけます。

今はUVカット機能に優れていて、軽くてコンパクトな晴雨兼用傘が沢山売られていますね。

遮光遮熱など高機能で使いやすく、しかもオシャレ!

晴雨兼用傘であれば、基本は日傘として活用し、急な雨には雨傘としてそのまま使えます。

晴雨兼用傘が1本バッグに入っているだけで安心だし、急に雨が降っても、コンビニでビニール傘を買わなきゃ!と慌てずに済みますね。

ビニール傘は手軽ですが、やはり手軽に買えてしまうからこそ、扱いもつい適当になりがち。

傘が知らない間に無くなったり、すぐに傷んだりして、頻繁に買い替えることは、環境にもお財布にも優しくない。

なので、安価なビニール傘を買うくらいなら、ぜひデザインの気に入った晴雨兼用傘を買うことをお勧めします。

一方、晴れた日、ここぞという場所や、ちょっとした短時間のお出かけなどは、お気に入りの自作の着物日傘を選びます。

そんな時は折り畳みではなく、長傘のことが多いです。

折り畳みの日傘も作ることはできますが、折り畳み特有のシワがついたり、畳んだときの厚みがあまり美しくなく、デザインやフォルムを優先すると、折り畳み傘より長傘の方に軍配が上がるかな。

お気に入りや思い出の着物をリメイクした日傘は、もちろん着物でのお出かけに合いますが、デニムに白シャツなどのシンプルカジュアルなコーデにも意外と合うんです。

むしろお洋服をシンプルにして、小物で遊ぶ、ちょっと華やかでカラフルなものにチャレンジする方が、粋に見えることもありますね。

お洋服の色やデザインと日傘を合わせて、トータルコーデを考えるのも楽しいです。

私が今のような着物をリメイクして日傘を作るようになる前は、使わなくなった雨傘を解体して、雨傘のリメイク雑貨を作っていました。

元々家の中にあるものを活かして、リメイクでまた新しいものを作るのが趣味でしたが、当時は今のような「エシカル」や「アップサイクル」「サステナブル」なんて横文字のオシャレなエコ言葉もありませんでした。

でも、今思うと、私がこれまでやってきたことは、【エシカルでサステナブルなアップサイクル】なのかもしれない。

「何のことやらさっぱりわからんわ!」と突っ込みが入りそうですが、笑。



■エシカル=「ethical」  

元々は「倫理的な」という意味の形容詞です。でも今、一般的な使われ方としての「エシカル」とは、地球環境の保全や、社会や地域に配慮した良識ある物の考え方を指しているように思います。

■サステナブル=「sustainable」

「持続可能な」「ずっと続けていくことができる」という意味の形容詞です。つまり、今だけじゃなく、未来もずっと暮らし続けていったり、使い続けていくことができる、その場しのぎで終わらないということ。

■アップサイクル=「upcycle」

「素材の形状や特徴を生かしつつ、価値を高める再利用」のこと。 「アップサイクル」は、「リメイク」することで元々の物に新たな価値を与える(価値を高める)ことで、イメージとしては、リメイクのさらに進化した形になります。


便利で、何でも簡単に手に入る物の飽和時代。

その一方で、地球資源は確実に枯渇していき、環境汚染や、地球温暖化の影響で自然災害の規模が年々の問題も深刻になっている今。

1人1人のエシカルな消費行動が大事です。



傘を安易に沢山買わないというのも、その1つ。

買ったら大事に長く使うというのも、その1つ。

使わない着物をそのまま廃棄せずに、また日傘として使えるように生き返らせることも、着物という素晴らしい日本文化をリメイクというアプローチで絶やさず活かすという意味で、微力ながらその一端を担えているのでは?と思うのです。

「環境保全」というと、どうしても大きくて、深刻なイメージで、個人では何もできないようなとてつもなく大きな課題には思えますが、1人1人の意識をちょっと変えて、できることから、まずは楽しんでやってみることで、ちょっとずつでも世界は良い方に変わっていく。

私はそう信じています。


(作品例)お母様の形見の古い紬着物をリメイクした日傘





日傘の話から、ちょっと最後は地球規模の壮大な話にはなっちゃいましたが、目先の自分の利益だけを追い求めるのではなく、世界の、地球の未来のために、今自分が何ができるのかを考える視野の広さは常々持っていたいなぁと思います。

せっかくこうやって、ここから皆さんに向けて発信できる場所があるので、これからもお役に立てそうな情報があれば、どんどんシェアしていきますね!

今日のお話が、何かあなたのお役立てたらうれしいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

Tammy




この記事が参加している募集

紫外線対策

よろしければサポートよろしくお願いします。頂いたサポートはパリ個展の夢を叶えるための活動費として使わせていただきます!いつかあなたにご恩返しができますように♡