辻本議員へのお願い

何を今更なんだろうが、統一教会のカルト的勧誘、そして献金による被害者救済や、今後同じような被害者を出さないよう期待すること、また、政治家がこのような反社会的と思える活動を行う団体と、関係を持つ(自民党系議員がメイン)ということを、厳しく咎めるのは、政治家として正しいと思う。

だが、やはり立憲民主党のリベラルより、左翼系 議員と労組の関係の中で、どうしても、一部の(あるいは昔ながらの)、今の多くの有権者にとっては過激な左翼活動(そして時には、犯罪になる)を行う団体との関係性が指摘され、カウンターとして語られるのも当然だと思うのだ。

具体的に名前を出すと、いわゆる保守系のアンチ辻本な人たちは、大喜びするだろうが、 全日本建設運輸連帯労働組合 関西地区生コン支部
のリーダーと目される人物との関係などである。

私は自分が組合運動に携わったことはなく、一時的に某企業の社員であっても自分は会社に雇われる状態を長く続けないだろうと感じていたので、参加することはなかったため、若い時は、労働組合という組織に、むしろ否定的な考えを持っていた。だが、実際に組合があるから、雇用者が守られたケースを2つほど、自分の属する業界の組合、そして、英会話教室の外国人教師の解雇にまつわるケースで、体験したことがある。また、ずっと自営だった父が、私が組合なんてなくなってもいいのになといった時、おまえは、ほんと浅はかだなという顔をして、雇用されてる側の人間が戦わなくて、誰が真剣に資本家側、使う側と対峙するんだ? わかってないなと、冷笑されたことがあり、その時、そうか労働組合の負の側面ばかり見るのはアンフェアだなと、考え方を改めたのを覚えている。

そして同時に、雇われる側の人たちが団結した結果として、これはあらゆる団体活動において何かに異を唱え、強く対決する必要がある時とられる行動というのは、穏やかな議論という形式だけでは、残念ながら収まらないという事実もあると思う。

たぶん、組合の活動に対する一般国民の視点は、昔よりもずっと厳しく、そして懐疑的であり、かつてその言動、活動方法が、勇気があるとか、男らしいとかもてはやされたようなものも、暴力とか、反社会的行動という面でしか評価されなくなっているのである。

これは右翼でも左翼でも保守団体でも、そして一部のかなり過激な労働組合でも同じだろう。

だから辻本議員にとっては、左翼的政治活動、あるいは組合活動において
同じ志を持つ、闘士という点で共感していたとしても、今の時代の政治活動としては、そのようなマッチョな行動は、度を過ぎており、ましてや犯罪を犯したなら、それは反社会的集団と繋がっていたとしか、評価されないのだ。

あなたは、このような一部の過激な労働組合のリーダーとの関係を、しっかりと説明し、自民党議員に統一教会との関係を調査しろ、関係を正せというのと同じ理由で、彼らとの過去の関係を、公表し整理する責任があると思う。

もし、あなたが正直に話しても、誤解される、曲解されると思っているなら、それはリベラルや民主主義を疑いすぎていると思う。これは右の人に
あなたへの評価を変えてもらうためではなく、今の無党派層。(たとえば、国葬は反対だし、統一教会と政治家のつながりは許せないが、それを言っている、立憲民主党や、野党も、一部の宗教団体とのつながりはあるし、(同じように絶対に献金問題はある)過激な左翼活動(そして、逮捕者も出している)をする組合とのつながりもあるじゃないか、だから、野党を応援する気にもなれないという、政治不信の真っ只中の有権者に向けてである。

私は、辻本氏は、立憲民主党設立時に、一番最初に立憲民主党での出馬を決めた議員だとおぼえているし、私の考え方よりずっと左翼と思っているが、今後もしもリベラルな政治家が集まった党ができる時に、あなたの力は貴重だと思っているので、この機会に、一度正直に全部、過激な一部の労働組合の活動や、政治活動についてどう考えているのか、整理し表明して欲しいと
本当に思っている。 逆にそれがかなわないなら、やはりあなたは、過激な左翼活動家には評価されるとしても、今の時代の有権者の心はつかめないと思う。



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