「昭和戦前期の政党政治 筒井清忠
戦前の政党政治はなぜ短命に終わったのか。
関東軍が進める満州国建国に反対であった犬養首相が、海軍青年将校
に撃たれ死去し、犬養内閣は倒れた。
その後、斎藤実首相の挙国一致内閣ができ、この時点で政党内閣は終わってしまう。
この時期政党内閣が続いたのは1924年から1932年までの約8年間だった。
この時期は25歳の男子全員に選挙権が与えられた普通選挙が実施された時期である。
大衆デモクラシー段階に突入した時の日本社会は、人口構成から見るとまだ農村的色彩も色濃く残っているが、新聞