見出し画像

地方移住の「ぶっちゃけ、ここが大変」

こんにちは、まさるです。富山県で移住お試しサービス「ためスモ」を運営しています。これまで、富山県に移住された方々にたくさんお話を聞いてきました。

移住してよかった点はもちろん、後悔や、移住者特有の苦労まで…。そこで、今回は「移住して後悔したこと・大変だったこと」をテーマに移住者のリアルな声をまとめてみました。

これから地方移住したいと思っておられる方、地方移住がちょっと気になるという方の参考になれば嬉しいです。

僕たちの移住お試しサービス「ためスモ」はこちら👇

***

*出る杭は打たれます

「移住先で起業しよう」「まちづくりの取り組みに関わりたい」「地方創生に興味がある」そんな想いを持って地方移住される方は比較的多くいらっしゃいますが、伝統や慣例が根付いた地域で「新しいことをする」というのは何かと苦労が伴うようです。

富山で新しい会社の立ち上げを経験された株式会社TOYAMATO取締役の中谷幸葉さんはこう語ります。

正直な話、出る杭は打たれます。もちろん応援してくれる人の方が多いのですが、妬みの対象にもなるし、足を引っ張られることもありました。でも、最終的には覚悟を見せれば絶対に応援してくれる、というのが僕の実感です。
そして、地域のこれまでのやり方を否定しないことも大事かと。東京の価値観は当たり前ではありません。自分が富山に寄せていくつもりで生活してみてください。

まちづくりに全力で取り組んできた中谷さんならではの声です

また、富山県氷見市に移住された吉田英文さんからはこんなアドバイスが。

自治会等にも入り、地域の一員となったら、まず1年間は受け入れる時間と思うと良いと考えています。これは地域だけでなく、職場もそうです。少なくとも1年間は、自分のこれまでの経験や考えは一旦保留にして、流れについて行く。季節によって、いろいろな行事もあります。地域の方との信頼は、一朝一夕には築かれません。1年でも短いかもしれません。最低でも1年間そこに住み続けることで地元の方からの信頼感が強くなります。

東京での感覚とは違う点も多々あると思いますが、1年間はグッと堪えて、地域のルールに則って生活してみることをおすすめします。

移住先で何かを変えたいという「パッション」を持っている人こそ、一度移住先の当たり前を受け入れた方がいいです。パッションって、「困難を受け入れる」が語源なんですよ。どんなに不条理だと感じても受け入れ、観察し、町をじっくりと見つめることが、いちばんのまちづくりです。

うーむ。深い…

*夜道が暗いです

実際に富山での生活をしてみて、夜道の暗さに少し不安を覚える方もいらっしゃいました。東京の明るい夜に慣れてしまうと、富山の夜はとっても暗く感じられるのでしょう。それだけ治安がいいとも言えますが…。

住宅街の街灯が少ないことです。それくらい治安が良いということだとは思いますが、ちょっと心細いですね。

(東京から富山市へ移住・Yさん)

*雪道の運転が不安

雪の降らない地域から移住されると、冬の雪に悩まされることも多いようです。雪道の運転が初めて!という方も多くいらっしゃいます。

車の運転は少し怖かったですね。東京で運転したことは一回しかなかったので。でも、氷見市に移住すると、自動車教習所に二回無料で通えるんです。おかげさまで、少し安心して移住することができました。

(東京から氷見市へ移住・吉田さん)

逆に、雪の珍しさに大興奮!というパターンもあるようです。

ーー富山での暮らしの良さはどこにあると思いますか。

空気が美味しいことと、立山連峰の景色の美しさです。そして雪の多さには興奮しました。昨年、35年ぶりと言われるほどの大雪を体験できて嬉しかったですね。

(東京から富山市へ移住・中谷さん)

また、「あえて」雪の降る地域に移住されているパターンも。スノボが大好きな久保村さんが富山移住を決めたのはウィンタースポーツができる環境であること、夏でもスノボの練習ができる場所があることでした。

元々登山が好きで白馬に移住したんですが、白馬で登山だけでなくスノーボードの虜にもなってしまったんです。でも、スノーボードは冬の間しかできませんよね。そんな時、夏でもスノボの練習ができる場所が富山にあると教えてもらいました。それが「TATEYAMA KINGS(立山キングス)※」でした。それで、富山に移住することに。

※富山市街地から車でわずか30分の立地で、スノーボード・フリースタイルスキーを夏冬問わず一年中楽しめる施設。

(セブ島から富山市へ移住・久保村さん)

雪道を運転しなくて済むように、職場近くで家探しした方も。

雪の道の運転にも慣れていないので、これから来る冬には少しドキドキしています。スタッドレスタイヤの準備はしましたが。
職場まで徒歩5分なので、雪でも運転する必要がないのはとてもありがたいです。それに、冬には寒鰤も食べたいし、これから富山の冬の楽しみ方を見つけようと思っています。

(関西から富山市へ移住・一ノ瀬さん)

*ずっと曇天なんですけど…。

太平洋側から移住された多くの方が驚くのは、日本海側特有の天気。特に冬場は曇天であることが多く、洗濯物が乾かない、気分がなんとなく盛り上がらない…と感じるかもしれません。

雨が多いですよね。アウトドアも制限されてしまうし、洗濯物は乾かないし…。

(関西から富山市へ移住・一ノ瀬さん)

その曇天が好き、という珍しい方も中にはいらっしゃいました。

今まで誰にも理解してもらえたことがないのですが、日本海側ならではの冬場の曇天が好きで落ち着きます。逆に東京の冬の晴れ間は何か落ち着かないというか…(笑)。

(東京から氷見市へ移住・吉田さん)

曇天は諦めて、マイホームにはランドリールームを完備した方も。これが賢い解決法かも。

共働きで家を空けている時間が多いので、洗濯は室内で完結できるようにランドリールームを作りました。富山の冬は曇天が多いので、そういう意味でも室内干しの環境を整えたのはよかったです。

富山市在住・Oさん

*車がないとどこにもいけない…。

富山県富山市はコンパクトシティを合言葉に、車なしで公共交通機関で生活できるまちづくりを推進しています。しかし、富山市中心部以外をみると、車なしでは生活しづらい場所が多いのも事実。

ーー富山で暮らしたり、働いたりする上でネガティブな面はありましたか。

車社会に衝撃を受けました。県内あちこちに行くのも仕事なので、車なしでは難しいと思い車を買いました。富山市内は路面電車が発達しているのでなんとかなるかもしれませんが、それ以外の地域は車なしだと難しいんじゃないかな…。

(東京から富山市へ移住・中谷さん)

そんな中、車なしで生活している方も。

富山と一口に言っても、市町村によって全く暮らしが異なります。
富山市に関しては、私のように車がなくても生活できますし、自転車圏内にスーパーとコンビニがあり、電車で中心部にいける点では埼玉の実家の環境と大きくは変わりません。

(埼玉から富山市へ移住・Eさん)

ペーパードライバーだったけれど、富山のシェアハウスに住みながら仲間たちに運転レクチャーを受けたという方も。

ペーパードライバーだったので、運転もシェアハウス仲間に教えてもらいました。広い駐車場に連れて行かれて、運転の練習をしました。

(東京から富山市へ転勤・石原さん)

***

ネガティブな面を包み隠さずご紹介した今回の記事。地方移住された方は、「共感できる…!」というポイントがあったのではないでしょうか。

もちろん、どんなまちに住んでも一つや二つのネガティブポイントはあるでしょう。メリットとデメリットを比較しながら、自分が最も自分らしく、気持ちよく暮らすことのできる街を見つけたいですよね。

僕たち「ためスモ」は、単なる移住斡旋をしているわけではありません。富山ってどんな街?富山にはどんな人がいるの?をリアルに体験いただけるようなプログラムで、皆さんのお越しをお待ちしています。

少しでも地方移住に興味を持ったら、ぜひ僕たちにご連絡ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?