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今だから、ひとりでおいしいお抹茶

今だからこそ、ひとりでおいしい「ボン・デ・チャ(盆で茶)」、
ひとりお抹茶いただきます。
「おいしい」「温かい」はどんな時でも偉大です。
背筋を伸ばして、指先を意識して、少しだけ緊張して丁寧にいれる、整います。
「おいしー」と声に出してみると、身体と気持ちがちょこっと軽くなります。

お盆ひとつでいただくひとり茶、なかなか奥深いです。

なぜ、「ひとりでおいしい」なのか?はこちら

今回はひとりお抹茶
おいしいお抹茶のポイント
・抹茶(粉)を漉すだけでよく混ざっておいしくなる
・器を温めるだけでおいしい
・抹茶の量は思うより多め
・茶筅をふる(抹茶を混ぜる)時は「おいしい」に集中
・お菓子はお抹茶の前にいただく

体と気持ちを整えるために
◉背筋を伸ばす、居住いをただす
◉道具を並べたら、深呼吸
◉ひとつひとつの動作をゆっくり丁寧に
◉指先に意識、手は膝に、ひとつの動作が終わったらまた膝に
◉お茶の香り、湯気を感じる、お湯の音を聴く
◉「おいしー」と声に出してみる

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用意するもの もちろんひとり分 

お盆
抹茶 茶杓山盛り一杯半、約1.5g〜2g 
茶碗(御本手茶碗、カフェボウルも素敵)
茶杓(スプーン)
茶筅(攪拌できるもの)
茶巾(茶巾はお茶の基本、清潔が肝要)
茶漉し(漉せるものならOK)
湯冷し用湯飲み茶碗
湯沸し器ポット 
建水(お湯を捨てるボウル)


手順
流れは3ステップ
1:抹茶(粉)の用意
・お盆にお道具をのせて、膝前に置く
・ゆっくり礼 
 ひとりでも自分に「礼」をする、一拍おくことで呼吸が整う
・茶碗に仕組んだ茶筅、茶杓、茶巾などお道具をお盆に並べる
・抹茶の粉を漉す
 茶杓山盛り一杯半、約1.5g〜2g を茶漉しに入れ茶杓で丁寧に漉す
 抹茶粉はダマになりやすく、必ず使う前に漉す

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この一手間がお抹茶を美味しくする 
つい横着して漉さずにいれると茶碗の底にダマダマが残り、舌にもざらつき、かなり不味い。茶筅を振った時点で違いを実感する
・再度お湯を沸騰させておく(湯沸かしスイッチオン)
(夏など暑い時は始める前に沸かしておいて十分)

◎お菓子をいただく

ここまで用意ができたら、一休みでお菓子をいただく。ひとり茶はお菓子のタイミングは自由。お茶を点てる前にお菓子を食べるとお茶もおいしい。

2:器を温めつつ器を洗う
・熱湯を湯呑み茶碗に注いで、茶碗にうつす
・茶碗を掌でゆっくり回してお湯で洗いながら温める
・建水にお湯を捨てる、建水にお湯が落ちる音を聞きながら
・茶巾で茶碗を拭く
ただ温めつつ洗うのだが、ゆっくり丁寧に

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3:お茶を点てる
・お茶碗に漉した抹茶を入れて茶杓でほぐす
・熱湯を湯呑み茶碗三分の一ほど入れて、茶碗にうつす
・茶筅をふる お茶を茶筅で攪拌する
 この時、目の前のお茶と「おいしい」に集中
 泡立つぐらい
※それぞれの流派、千家で泡立ちは違います。表千家はあまり泡立てず、裏千家はしっかり泡立てる、という特徴も。(表千家ですが泡立った方が美味しそうなので^^;)

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頂戴します!

◉お茶碗の正面を意識する。正面をずらしてお茶を頂く。

両手の掌でお茶碗をしっかり包み込み、お茶碗を少し回す。この時、お茶碗の正面をしっかり見ること。正面をずらしてお茶をいただくこと。時計回りでも反時計回りでも構いません。(回す向きは流派によって違います)

しっかり最後まで飲み切る。この時「シュッ」と吸い込む音を立ててみる。(お客様がお茶を飲み終わった合図にもなります)

◉「おいしー」と声に出してみる 

ほっこり^^

お茶碗を拝見する

畳、お盆、膝に近い位置で顔の方を持って行って拝見する。通常では褒められない姿勢ですが、仮に手が滑っても割れないように。

◉お菓子はお茶を頂く前に食べましょう

甘いものをいただいた後の方がお抹茶がおいしいですし、抹茶は胃に刺激が強いので、何かお腹に入れてからいただくこと。ひとり茶の場合は、お茶を点てる前にいただく^^

今回はボリューミーに桜餅二種!

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ほっこりしたら、ゆっくり片付ける

また次回、おいしいひとり茶楽しみます。

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