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JRの本線

列車に乗るときや時刻表を読むときに手がかりとなる情報のひとつが路線名。JRの路線名にはさまざまな名称のものがありますが、ここでは「◯◯本線」とよばれるものについてとりあげてみます。

単に「△△線」ではなく“本線”と名乗る路線は、2022年12月現在で27路線あります。国鉄時代はもう少し多かったのですが、四国はJRになってほどなくすべての路線が「線」のみとなって「本線」とよぶ路線が消滅し、北海道の名寄本線のように全線が廃線となったものもあり、現在はこの数となっています。

2022年12月現在のJRの本線一覧(本線キロは支線や分岐線を含まず)

こうやって眺めてみると、現在は最も長い本線となると山陰本線となるようですが、この路線を直通する列車は今昔通してほとんど設定がありません。
国鉄時代には特急「まつかぜ」のように大半の区間(福知山―幡生)を走破する列車もありましたし、鈍行列車も1日がかりで数百kmをひた走るものが何本かありましたが、その日のうちに京都ー幡生間を往来することは至難を極めました。

なかには整備新幹線の開通によって並行在来線となった部分がJRから切り離され、第三セクターの路線に変わったり、横川―軽井沢間のように廃線となった区間もあります。
近い将来、北陸新幹線が敦賀まで延伸されれば北陸本線はさらに短くなりますし、北海道新幹線が札幌まで延びる頃には函館本線の過半が経営分離や廃線となることが考えられます。

戦前のように路線の延伸や改良が進められたり、会社線の買収などで路線名が変更となった例は数多く、現在の名称に固執する必要も大きくはありません。今後いずれ、見直しや再構築が行われるテーマなのかもしれませんね。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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