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シン・エヴァンゲリオンを観て(ネタバレあり)

3/13 シン・エヴァンゲリオンを観てきました。

リアルタイムでTV放映を見て約25年。。。ついに完結しました。

なぜか鑑賞途中で、特に感動的とかでもないシーンで涙が出るアクシデント発生!シンジくんと同じ歳にリアルタイムでTVアニメに出会い、そしてアスカ・レイの特別なチケットが欲しくて早起きしても惨敗した新生版の映画。そして大好きな貞本先生が描かれた漫画など、ずっと追いかけてきた作品の終わりに立ち会えることに何か心が揺さぶられたものがあったのかもしれません。

社会現象にまでなったこの作品は一体なんだったのか、個人的な感想・思いを綴ってみたいと思います。考察ではないのであしからず。。。

1.エヴァンゲリオンの印象

当時、話題となった斬新な最終話の演出表現や使徒やゼーレの存在、人類補完計画などの未知でワクワクする言葉が並び、ファンの間で「あれはどういうこと?」「え、こういうことでしょ!」など作品をみて議論することがひとつの楽しみとして盛り上がっていました。ただ逆に難解な作品という印象を持った人も多くいた記憶もあります。ただし、シン・エヴァを見て、エヴァンゲリオンは王道をいった作品だったなあという感想を改めて気づかされました。

2.環境に翻弄されながらも自身の価値を見出だす主人公

シンジ君は子どもとも大人ともいえない思春期真っ只中。幼い時にお母さんを亡くし、その後お父さんとのギクシャクした関係。学校でも友人とよべる存在はいなく孤独な環境。そこに何かしらの言い訳をつけては自分を納得させる、いや諦めようとする日々。

そんな日々を「エヴァンゲリオンに乗ること」が変化をもたらしたのです。

父親との繋がり、母性との出会い、本音で話せる友人たちとの学校生活

そう彼の孤独な世界は大きく変化したのです、エヴァンゲリオンによって!

3.救世主の自己愛による呪縛

結果としてシンジ君は何度か世界の救済という名の改変を行います。まさに救世主といえる存在として。

でも改変した世界には変わらないものがあります、「エヴァンゲリオンに乗ること」です。自分の世界を変えるきっかけとなったものは捨てられず、自己愛による改変にとどまっていました。これこそがエヴァンゲリオンの呪縛なのかもしれませんね。

4.さらば全てのエヴァンゲリオン

ただシン・エヴァで彼はついに他者との理解を深めることを大切にすることで、きっかけ(エヴァ)がなければ踏み出せなかった一歩を自分自身で踏み出す決心を持つことになるのです。

さらば 全てのエヴァンゲリオン

その言葉通り彼は自分の足を踏み出します。

そしてエヴァの呪縛からも解き放たれ成長したシンジ君は、駅のホームで同様に呪縛から解き放たれたかつての友人たちを眺めるのです。

少年が大人へと成長する物語。。。

長い長い旅路でしたが、これまでの作品までも見方を変えるような見事な演出に「これで終わったんだ」と映画館をあとにしました。

皆さんはどのような感想をもたれましたか?

私はこの作品と出会えて本当によかった、ありがとうございました。

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