アヴァンギャルドなコンヴィヴィアル
今大人気のオレンジワイン。世界的なブームになっているのはナチュラルでコンヴィヴィアルなところでしょう。
白葡萄を皮ごと使うナチュラルワインである事と、赤ワインや白ワインの様な気難しさがなく、どんな料理とも合うフードフレンドリーなところが世界中で好まれています。
葡萄なのにオレンジピールの風味、色もほんのりオレンジ色。
流行に敏感な軽井沢の別荘族から火がついて、我が家には今回珍しい発砲のオレンジワインがやって来ました。
クリスマスリースレッスンと共に忘年会もスタート!
今回のメニューは、 フランスの国民食とも言える”タブレ”と”フラン” を私が担当。
"タブレ"はクスクスサラダのことで、今回はバジルを入れたカレー風味にしました。フランスのお惣菜屋さんで必ずある一品です。
そして、"フラン" は甘いお菓子ヴァージョンもありますが、私は洋風茶碗蒸し的なおかず系を好みます。生地なしキッシュみたいな感じにアレンジして、生クリームを使わず豆乳とカッテージチーズを混ぜ込みました。
そして、サバのグリルローズマリー風味とりんごのコンポートは彼が担当。
何というか、この様な食のエスニック・ダイヴァーシティの食卓にはオレンジワインが全てを引き受けてくれる気がします。
そういうことを”フードフレンドリー”と言うのだなと、納得したりして。
世界はオレンジワインの様に、自然でフレンドリーへ向かっていると、食卓を通じて感じるのでした。
多様性という言葉の裏にある、様々なものを感じとる感性が、これからはとても必要になると思いました。
コンヴィヴィアル。その意味は、con(共に)+vivial(生きる)。
フランス語だと、友好的であることを意味します。
ユーザーフレンドリーという言葉もよく聞かれるようになりました。これもコンヴィヴィアルであるとするなら、一方通行ではなくcon(共に)あることが望ましい。
世界はフレンドリーへと進化して、オレンジワインがブーム。
赤か白かにこだわっているうちに世界は新しい色に染まっていく。
今の日本にはアヴァンギャルドが手薄になっているのではないか?
新しい色は既存の色を混ぜても生まれない。