予想を遥かに超えた世界の住人
この世界は、私の予想を遥かに超えた神秘に満ちている。
東京の桜は散り、すでに藤の季節?!ではなく、画像はアーティフィシャルフラワー(造花)です。近頃の造花はどんどん改良されクオリティーが高く、お値段も予想を超えてきます。。
花のある日常を。そんな新しい取り組みを始めた高齢者施設の空間装飾をさせて頂いております。
高齢者施設に対して、いろいろと思うところがあります。一歩間違えると、「アットホーム」と言う謳い文句はとても危険だなと。
例えば、素人の手作りとプロの手仕事はまるで別物です。アットホームを目指して素人が手作りしてしまうと、お遊戯会になってしまうケースを沢山見てきました。
高齢者は子供じゃないので。私は抵抗を感じてしまいます。
昨日アイムス蓮根に行った時、ロビーに入居者の方々の「春の思い出」とか、「この春何をしてみたいか」など、言葉の寄せ書きがありました。
パッと目に飛び込んだのは、「日本橋三越に行きたい」。
その施設は東京都内にあり、最寄りの駅から地下鉄を乗り継いで40〜50分の距離。
ああ、いつか自分もひとりで電車に乗ってデパートに行けなくなる日が来るんだなと。その確かな未来をリアルに感じることができました。
そして、それは悲しいことと言うよりも生きる世界が変わったということで、そこの住人になってしまえば、考え方も感じ方も全て変わって行くのだろうと思えたのでした。
不思議な事に、歳を取る事への恐怖心が薄らいで行くのを感じたのです。人生の先輩の生の言葉は、実に素晴らしい学びとなります。
歳を取れば自分の身の回りの事も段々できなくなって行くけれど、赤ちゃんになるわけではない。子供は小さな大人じゃないから、こちらの期待通りには行かない。
どちらも、私の予想を遥かに超えた世界で生きているのだ。
もっと言えば、親しい人たちもみんな別世界の住人だから、そう簡単に理解なんてできないと諦めておこう。
執着こそが諸悪の根源。
この世界は神秘に満ちている。
そう思うと、なんだか救われる気がしてきます。
いよいよ2週間後に迫ったイベント!
4月22日・23日ギャラリー自由が丘にて、アフリカンプリントの服と花の共演です。
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