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初めて自然と繋がったタスマニア 最終章


昨夜のペンギンツアーで大自然が起こす美しい奇跡に魅せられ、
自然と通じ合う感覚が確かなものになり始めていた私にとって、
ツアーガイドからのイエローカードは、
俗に言われる大阪での信号待ちのルール「黄色信号、注意して進め」と化し、
登山初心者。寝不足。タウン用スニーカー。と悪条件が揃った中、登山を強行しました。


一歩、二歩、歩みを進めていくと、滑りやすい岩場などもあり、すぐに息も上がりはじめ、なるほど初心者にはキツイ!
あぁ、このままでは他の人に迷惑がかかってしまうかもしれない。どうしよう。。。😢

もう願い事が叶ったていで、大自然に先にお礼を言ってしまおう💡
ありがとうございます!
ありがとうございます!
念のため、英語バージョンも。
Thank you in advance.
選挙運動さながら、関西弁で大自然へ自分をアピールしながら、登り続けました。

すると、いつの間にか頂上まで辿り着き、清々しく笑っている自分に気づきました。

下りも絶好調で、足も痛くなければ、疲れてもなく、とにかく楽しい🎵

母の愛は無償の愛とよく言われていますが、このタスマニアの旅を通して感じたのが、まさしく、母なる大地からのあふれ出る無償の愛💛

私はこの時、学生時代のボランティアで山でのごみ拾いをしたこと以外は、特に自然に貢献したことはありませんでしたし、
エコライフについて考えたこともありませんでしたが、
ただただ、自然は与えてくれることを身体で感じたのです。

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無事、タスマニアの旅も終盤を迎え、私たち一行はホバートの町へと戻りました。
ここで旅を終えるグループ、続けて西海岸へ旅をするグループ、と分かれます。
私たちはせっかくだからという理由で、
日本人に大人気、魔女の宅急便に出てくるパン屋さんの舞台になった有名な村を訪ねるオプショナルツアーに申し込んでいたので、ホバートで一泊です。


チェックインしようと、ホテルに入ると、予約が入ってないと言われました。

う、うそやん。。
バスはもう行ってしまったし、どうしたらいいの😢

すぐに旅行代理店に電話すると、何かの行き違いで、すぐに部屋を用意するということで、夜ご飯を食べに町へ出て、帰るころには部屋は用意されており、早朝の出発に備えて早めに就寝しました。

翌朝6時、凍えそうな気温の中、外で迎えのバスを待っていました。

5分。
10分。。
15分過ぎてもバスは来ません。

ん?遅れてんのかなー?
まぁ、オーストラリアやし、そんなこともあるやろ。

30分。
45分。。
まだバスが来ない。
さすがにおかしい。
寒すぎて体も限界。

1時間後やっと、バス会社に直接電話が繋がり、バスを待ってる旨を伝えると、予想していなかった返答がありました。

「今日はそのオプショナルツアーの催行日ではない。
交渉も何も、やってないもんはどうにもならん。」
というご回答。

それでは、と旅行代理店に電話するにも朝早すぎてつながらない。

このツアーバスで、ローンセストンまで行って、そこから飛行機でメルボルンに戻る予定なので、ホバート止まりでは困る。
ホバートからローンセストンまでの他の移動手段も知らない。(スマホでサクサク検索できる時代ではありません)
なにも解決策が見つかってない。
不安だらけで落ち着かない。
緊急事態。大ピンチ!

だけど、ホテルの前でスーツケースを持ったまま、
旅行代理店の営業開始時間を待つ。
というのは、なんとも無駄な時間の過ごし方だと思ったので、
もうどうなるかわからんけど、どうせ待つなら楽しく待とう!と決めて、
メールで連絡だけ入れて、市内の国立公園に繰り出しました。

決めてしまえば、時間がたつのはあっという間、
景色を楽しんでいると旅行会社から電話がかかってきました。
これで、問題解決かと思いきや、そうは問屋が卸さない。

以下、ツアー会社からの提案。
① 明日ならツアーがあるので、自費でホバートに一泊して飛行機も変更。
② ローンセストンまで自費、自力で行って、予定通り今日の飛行機で帰ってください。
③ 追加料金でホバートからの飛行機に変更します。
と全く悪びれるそぶりのない、開き直り型オージー式対応に口あんぐりで、言葉が出てこない。
とりあえず電話を切り、落ち着いて考えました。

いや、何度考えても私らは一ミリも悪くない。
どう対処してくれるのか、尋ねるのではなく、
こっちが何を求めているのかをはっきり、伝えよう!

「予約のコンファメーションももらってるし、そちらの手違いなので、
無料でホバートからの飛行機に変更して欲しい。
そっちで相談して折り返し電話下さい」と伝えました。

言いたいことは言えたし、
やれることはやったので、
あとは結果を待つだけ。
ということで、気分を切り替えて30分後に電話があり、
その日のホーバート発のフライトに搭乗し、無事私たちはメルボルンへと帰りました。

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いやぁー、踏んだり蹴ったりとはこのこと。

そんな問題起こる?ってことが立て続けに起こったり、
ハプニング満載の旅でしたが、
振り返ってみると、
生まれて初めて友達との旅で、
1回も喧嘩どころか、
いや~な雰囲気にならなかった。

グループであれ、
2人であれ、
目立ったトラブルのない旅行でも、
普通、誰かが我慢したり、
ワガママ言ったりして、
ちょっとした喧嘩になり、
その後仲直りして家路に着くっていうパターンがつきものですが、
こんなに、トラブルだらけの長期旅行で、
しかもお互いよく知らない仲で、
トイレとシャワー以外はいつも一緒にいたのに、
喧嘩にならなかった。

「色んな意味で奇跡の旅行やったなぁー。」という感動を胸に、タスマニアの旅は幕を閉じたました。

一回ぽっきりだと思っていたさおりちゃんとの旅が、
10年越しでシリーズ化を果たし、
“たまたび”の第一章になるとは知らずに。。。


おわり

タスマニアシリーズ、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました!


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