教員177日目(1年目)叱るではなく尋ねることで内省してるかも、、、

今日はうちのクラスで、ちょっとした隠蔽工作が明るになった。

うちのクラスでは、直しプリントをしてから休み時間で遊べるのだが、その子はプリントをお道具箱の下に入れたままにして遊びに行っていたのだ。

また、プリントもぐちゃぐちゃになっており、引き出しとお道具箱の隙間に折り紙やプリントが束になっていた。

個人的には、前からわかっていてどうなるか観察していたのだが、クラスの友達がその事実を発見して、引き出しの中のものを出したのだ。

椅子の上には大量の紙があるにも関わらず、知らぬふりをして授業を受けようとする。

さすがにここまできたら話すしかないと講師の先生の授業のタイミングで話し合うことになった。

机の引き出しを出してもらい、中にあるものを全部出してもらった。

すると、あっという間に机と椅子の上はゴミだらけに。

物が出たタイミングで、聞いてみました。

「これを見てどんな気持ち?」

その子は泣き始めました。

でも何も答えないので、同じ問いを投げます。

「どんな気持ちですか?」

しばらく待つ中で、僕の中では言語化できないのか、それとも認められないのかわからなくなってきたので、質問を変えました。

「今君は悪いことをしたと思っている?悪いことはしてないと思う?」

すると、悪いことはしてないと選びました。

なるほど。
なんで、僕と話しているのかわかってないのか。

納得した僕は少しずつ話を進めていきます。

「では、この紙の中でいるものといらないものを分けてください。」

すると、彼は汚いものを触るかのようにプリントを選び出していきました。大半のものはいらないものでした。

「汚いと思ったの?」

その子は頷きました。

「そうだね。ティッシュやハンカチ、プリント、色んなものがあるし、汚れているから汚いよね。君はばい菌を集めてしまっているんだね。それはいいこと?」

首を振るその子に僕は、

「ゴミを溜めてしまうこと。これはいけないことなんだよ。」

次に、直しプリントを手にとって聞きました。

「うちのクラスの約束はなんですか?」

「直しプリントをしてから遊びに行く。」

「そうだね。君はその約束を守ったのかな。守れてないね。約束を破ったこと。これはいけないことの二つ目だね。」

最後に、クシャクシャなプリントを見せて、

「プリントはクシャクシャにしていいのかな?」

首を横に降るその子に

「では、それはいけないことの三つ目だね。」

と伝える僕。そこで続けます。

「では、どうやったらこの三つのことがなくなるかな。一つずつ考えていこう。」

「ゴミを溜めないことについては何をしようか?」

「ゴミをすぐ捨てる。」

「そうなんだね。これはできそう?」と尋ねるとすぐに頷きました。

「では、二つ目です。君はうちのクラスの約束を破りました。どうやったら守れそうですか?」

「わからない」

そう答えるその子にいくつか選択肢を出します。

「では、先生からいくつかアイデアを出します。一つ目は終わったら先生言いに行く。二つ目は友達にお願いする。どっちがいい?」

そうするとその子から「先生に言う」と出てきました。

「最後にプリントをぐちゃぐちゃにしないことはどうする?」

「わからない」というその子に

「ぐちゃぐちゃにしないために連絡袋があるんだよね。連絡袋にまず入れる。ここから始めてみてね。」

こんなことを40分間もしてました。

こんなに時間をかけても、10分後にその子が直しプリントをやらないで外に走って行った時には、心が折れそうでした。

なんとも切ないですが、こういったことの積み重ねだとも思うので頑張ろう。


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