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フェミニズムの勉強を始めたい方へ、私からの推し本を。(性教育編)

私は、フェミニズムの勉強を始めた頃、「フェミニズム勉強したいけど、どこから手をつけていいのかよくわからん、、、」と、とても困りました。

そこで、フェミニズムに興味を持ってこれから勉強を始めたいと思ってくれている人のお役に立てればな〜と思い、この推し本シリーズを書くことにしました!(最後にこれまでのシリーズを載せています。そちらから!という人は、目次から飛んでください)

昨日の記事で、『フェミニズムの勉強を始めたい方へ、私からの推し本を』シリーズの最後にするつもりです!とか書いたのですが、すっかりこの下書きの存在を忘れておりました、、、。本当に今回で最後です、、、。

今回「性教育」について学べる本をいくつかご紹介します。

この本もいいよ〜!といったご意見等、いつでもウェルカムです!コメント欄に、その本と200字程度で紹介文を載せていただけると嬉しいです^^

夫のちんぽが入らない

タイトルのインパクトがすごいですよね。笑

内容はタイトルの通りなんですが、それでも2人が交際を続け、結婚し、世の中の”普通”にもがく姿や、”愛情”で繋がる2人の姿に何か問題提起されること間違いなし!だと思います。

性教育とか小難しい話は横に置いておいて、一度読んでみて欲しいなと思います。

0歳からはじまるオランダの性教育

敬虔なキリスト教信者が多いオランダ。
そんな国で、0歳から性教育が始められるようになったのは何故なのか?

「性教育とは人権教育に等しい」

この意味がよくわかる一冊です。

男子の貞操:僕らの性は、僕らが語る

筆者の坂爪さんは、障害者の性に関する介助を行うサービスを展開されている方です。

本書を紹介した理由は、2点あります。1点目は、性交渉に関する考え方が非常に大事なことをおっしゃっているなと思ったから。2点目が、性教育を受ける対象として排除されがちな、障害者に対する性教育や、性の介助サービスについての記述が興味深かったからです。

私がこの本の中ですごく笑ってしまったのが、「男性を射精に至らせるのはお上の神の手」という言葉でした。この言葉の意味は、ぜひ本書を手にとって確認してもらえたらなと思います。

どうすれば愛し合えるの:幸せな性愛のヒント

Twitterの婚活垢をみていると、いかに現代の人が損得勘定で恋愛しているかがわかりますよね。

自分も将来そうならないと断言できる自信もない、、、。

だからこそ、パートナーを純粋に”愛する”ことは難しい。

そんなことが書かれています。本の装丁やタイトルは、ぱっと見、恋愛指南書のように見えますが、全然違います。論理的に性愛について語られています。

そして、シンプルにたなかみさきさんの絵が好き、、、!

教科書にみる世界の性教育

各国の教科書から性教育を比較している本です。
掲載されているのは、
・オランダ
・フィンランド
・フランス
・ドイツ
・イギリス
・オーストラリア
・中 国
・韓 国
・日本 の計9カ国。

先進的な性教育の例としてよく目にするのが、オランダや北欧の性教育かと思います。しかし、本書ではあまり取り上げられることのないアジア圏の性教育の実情が紹介されていて、勉強になりました。

ジェンダーギャップ指数で、日本よりも順位の低い韓国ですら、性教育は日本よりも進んだものだったのが印象的でした。

愛するということ

言わずと視れた名著ですよね。

この英題がこの本の内容をよく表しているんです。『 The Art of Loving』
「愛する」ということは「技術」なんだと。だから、「愛する」ための理論を知って、実践をしなければ本当の意味で誰かを愛することなんてできない、とフロムは論じます。

性教育編で何故こんなに愛についての本を紹介するのかというと、性教育は人権教育だからです。

他人の人権を尊重できるようになるためには、誰かを広義に「愛する」という経験が必要ではないのだろうか、と私は思うからです。

何十年の前の本なのに、学ぶところがたくさんあったので、私からの推し本とさせてください。

本シリーズの過去noteと紹介本

・『82年生まれ、キム・ジヨン』
・『三つ編み』
・『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』
・『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』
・『世界を変えた100人の女の子の話』
・『Black Box』

・『ウーマン・イン・バトル』
・『スカートの下の劇場』
・『禁断の果実 女性の身体と性のタブー』
・『日本のフェミニズム』
・『何を怖れる――フェミニズムを生きた女たち-』

・『私たちにはことばが必要だーフェミニストは黙らないー』
・『説教したがる男たち』
・『バッド・フェミニスト』
・『ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか』
・『女性学/男性学(humanities)』
・『ぼそぼそ声のフェミニズム』
・『彼女は頭が悪いから』
・『壊れる男たちーセクハラはなぜ繰り返されるのかー』
・『世界の半分、女子アクティビストになる』

・『なぜ、それが無罪なのか!?性被害を軽視する日本の司法』
・『家父長制と資本制ーマルクス主義フェミニズムの地平ー』
・『女ぎらいーニッポンのミソジニー』
・『差異の政治学』
・『女性のいない民主主義』
・『現代フェミニズム理論の地平―ジェンダー関係・公正・差異』
・『第二の性シリーズ』
・『日本のフェミニズムシリーズ 「フェミニズム理論」』
・『性の署名―問い直される男と女の意味』
・『フェミニズムの名著50』

・『はじめてのジェンダー論』
・『ジェンダー論をつかむ』
・『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみたーあなたがあなたらしくいられるための29問ー』
・『お姫様とジェンダー:アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』
・『ジェンダー・トラブル』

・『WORK DESIGNー行動経済学でジェンダー格差を克服するー』
・『その問題、経済学で解決できます。』
・『日本軍「慰安婦」制度とは何か』
・『マンガでわかるSDGs』
・『科学の女性差別とたたかう:脳科学から人類の進化史まで』
・『お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』
・『日本のヤバい女の子』
・『痩せ姫 生きづらさの果てに』
・『美容は自尊心の筋トレ』
・『紅一点論ーアニメ・特撮・伝記のヒロイン像ー』
・『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』
・『女ことばと日本語』

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