空蝉の夏
終わりが見えずともいつか終わる。
自分をもういじめるのはやめよう。そう思った。
自分の内なる声が聞こえづらくなっては「やらねばならないやらねばならない」と、
まるで蝉のように頭に響く。
どこまでやればいいのか、いつまでやればいいのか、終わりは見えず途方に暮れた。
人生は夏のように過ぎたりしないが、夏のようにいつの間にか終わる。
いつかの終わりまでただ生きて、そこにいたいのです。
どうか置いてください。
何も役には立ちませんが、どうかそこに置いてください。
悲しく虚しく時に楽しく、いつまでも終わらない夏がないように
私もいつかいなくなる。
それまでうつせみのようにこの時を生きる。
ただただ生きて、そこにいていいと告げる。
がんばらなくてもがんばってもどちらだっていいじゃないかと告げる。
少し疲れた。
いや、本当はだいぶ前からきっと疲れ切っていた。
もう足が進まない。
だけど頭の蝉は今日もミンミン泣いてしまう。
少し休みたい。
そう蝉に告げて少し目を閉じたら、きっとまた歩き出すだろう。
ー空蝉の夏ー
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