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推理の定理。

ピスタチオさんの推理小説「眠れぬ森の美女」。

読者参加型で、推理を募集しているので、僕も参加してみました。

今参加しようと思っている人は推理し終わってから読んでみてね。正解不正解では無く、自分で考えるのが超楽しいので。それに僕の推理で、思考ロックされちゃう恐れあるからね。それでもよければ読んでみてね。



■ 犯人

ライナス。

インソムニア、メアリーアンも間接的に関わっている

■ 犯行の動機

インソムニアと結ばれて幸せに暮らすため。

■ どんな方法でニコラスを殺害したか

ニコラスがライナスを殺そうと襲いかかってきたので、狼となり、首を絞めて殺した。(ペンダントのミスリル効果はインソムニアの魔法により発動しなかった)

それとは別にインソムニアはワインに毒を入れて毒殺しようとしていた。

■解明編の出演

枠があれば出演希望。

■事件背景

ライナスとインソムニアはお互いを愛していた。2人で会うこともしばしばあった。ライナスはニコラスに2人の関係について気づかれているのではと疑う。

そしてもし気づかれた場合、ニコラスはライナスを殺しにくるだろうと予期する。その場合ライナスはニコラスを返り討ちにしてしまうだろう。ニコラスを殺してしまった場合、ライナスはどこか遠くで一人で生きていくと決意。

そこでライナスはインソムニアに、いつか遠くに行かなくてはいけない(ニコラスを殺してしまうかもしれない)とだけ伝えていた。

2人の関係をニコラスは気づいてしまう。ニコラスはインソムニアを本気で愛していた為、ライナスに殺意が芽生え、ライナスを殺すことを計画する。

ニコラスはライナスの戦士としての腕前を知っていたし、もちろんミスリルを持つ人間に人狼が触れることもできないことを知っていた。

その為自己防衛用にペンダントを工房に注文した。万が一誰かに見られても怪しまれ無いように、屋敷の象徴であるトゲのある薔薇をペンダントにデザインした。

この時、もう一点ミスリル製品を注文。

それはナイフ。

ある日ペンダントの存在にインソムニアは気がつく。ペンダントがミスリルでできていることにも気がつく。

そして事件当日。

事件当日前からパーティに呼び出されていたライナスはニコラスの殺気に気づいてしまう。

恐らくこのパーティのどこかでニコラスはライナスを殺しにくるはずだと。

そのため、戦友の中でも特に信用できるコリネウスに、もし自分に何かあった時はインソムニアを頼むと伝えた。

同じくインソムニアもニコラスの殺気に気づく。このままではニコラスをライナスが返り討ちにしてしまう。ライナスが犯罪者にならないように手を打つ。ニコラスの自室のワインを毒入りに変えておくよう、メアリーアンに指示したのだ。(インソムニアはニコラスは誰かと大事な話をする時自室のワインを飲みながら話をしていることを知っていた。)メアリーアンは指示された通りワインをすり替えた。

9時頃、ニコラスがライナスに、二人で話したいことがあるから、2階で話しないかと申し出た。

そして2人で2階へ。ニコラスは自室の真向かいの部屋、事件現場となった202号室で飲みながら話をしようと提案した。

ニコラスは自分の自室からワインとグラスを持ってきてテーブルに置いた。(毒入りワイン)

ワインを注ぐニコラス。そのまま一口飲もうと思ったが、その時、ライナスがふいに背を向ける。

これはチャンスだと思い、ワインを飲まずに、ミスリルのナイフでライナスに襲いかかるニコラス。

ナイフはライナスに届いたが、なんとか致命傷までは避けられた。ライナスは左腕にしていた腕輪でナイフを防いだのだ。この時、命の危機を感じたライナスはここで人狼となる。

そしてナイフの攻撃をなんとか防いだライナスは、そのまま左腕の腕輪で、ニコラスの右腕を強打した。

その攻撃により、ナイフは地面に転がり落ちた。

だがこの時にニコラスがペンダントをつけていることに気がつく。

そこから睨み合いの闘いが始まる。

刺された切り傷からは狼の血がしたたり落ちる。

ニコラスは、ペンダントをしているので、ライナスに触れさえすれば必ず殺せると自負していた。

だがライナスが百戦錬磨の戦士としっているので迂闊に近づけない。

ライナスもペンダントの存在を知ったので、ニコラスに手が出せない。しかし、この時インソムニアと話していたことを思い出す。

とある日、インソムニアは冗談っぽく、私は魔法使いで、ミスリル効果を打ち消す魔法も使えるのよ、と言っていたことを思い出した。

冗談だと思っていたが、ここはその冗談にかけるしかない。

まずはインソムニアにこの場所の存在を知らせなければ。

そこでライナスはニコラスと距離を保ちながら、窓ガラスを思いっきり割った。

その音に気がついて、インソムニア達が2階へ。インソムニアは恐らくニコラスとライナスが殺し合っていると察する。そこでメアリーアンに指示し、コリネウスとマーリンには北側には近づかないようにした。

インソムニアはまずライナスの部屋に行ったが、そこには2人はいない。ニコラスの自室かと思いその方面に行ったら、202号室で2人が牽制し合っていた。

インソムニアは202号室に入り、他に見られないように扉を閉めた。

状況から毒入りワインは飲んでいないことに気がついた。

部屋に入ってきたインソムニアにライナスが言う。

あの冗談で言っていた魔法、使えるなら、今使ってほしい。

そしてインソムニアはミスリル効果を打ち消す魔法を使った。ペンダントに魔法がかかった。私は普通の魔法使いだから魔法の持続時間はせいぜい3分よ。

3分あれば十分だった。ライナスはニコラスに馬乗りになり、首を絞めて殺した。

ニコラスもライナスの頭部の髪を掴み必死に抵抗するが、抵抗は無意味に終わった。

ニコラスを殺し終えライナスはインソムニアに伝える。

本当はあなたと2人で幸せに暮らしたかった。だけど殺人を犯した俺となどと、一緒にいては幸せになどなれない。だから俺は誰にも見つからないところに行くよ。

そう言って窓から外に飛び出してしまった。普通の人なら着地が難しいが、人狼にとってこれくらいの高さは容易だった。そのままライナスは誰にも見つからない場所でニコラスを殺した罪を背負いひっそりと暮らしている。

インソムニアもこれでライナスと一緒になれると淡い期待を抱いていたので、その夢が儚く散ったショックで気を失ってしまう。(しかし証拠になってしまいそうな、ミスリルのナイフだけは懐に回収した)

そこからは皆さんご存知の通り。コリネウスらが202号室に。

ニコラスの胸ポケットに入っていた、ライナス名義の手紙は、ニコラスがライナスを殺した後にライナスの部屋にでも置いておくつもりだったのだろう。

その後インソムニアがどういう行動をしたか。

インソムニアはライナスとの別れを嘆いたが、翌日には前を向いていた。

ライナスの愛は嬉しかったが、疎ましいとも思っていたからだ。

ニコラスとライナスを失った今、インソムニアは晴れて自由の身だ。

さあ、気を取り直して、今夜もパーティを開くわよ。メアリーアン。

そうね、インソムニア。男など星の数ほどいますのよ。人生謳歌しなくちゃね。

トゲの薔薇の花言葉は、不幸中の幸い。

2人の男を失った不幸により、これからの人生また楽しめる。

そう考えているインソムニアのドレスにはトゲの無い薔薇が刺繍されていた。

トゲの無い薔薇の花言葉は、友情と誠実。

この一件により、メアリーアンとインソムニアの友情はより強固なものとなった。

メアリーアンもインソムニアも全てを手に入れたいという欲求において気が合った。だからメアリーアンはインソムニアに忠誠していた。

この悪女2人を止められるものは今はいない。

さあ今夜もパーティの始まりよ。


-推理終わり-

■推理を終えてみて■

いやー久しぶりに熱中しました。あつまれどうぶつの森を購入し寝るのを惜しんでプレイしていた時くらい熱中していました。

推理小説ってまず読むのが楽しい。でも普通の推理小説は答えが後半のページに載っているから、どうしても、自分の力で解かずに答えを見てしまう。(それはそれで楽しいのだが)

だがピスタチオさんが作った推理小説はまだ真相が描かれていない。真相をまずは皆で推理してほしいという、体験型の小説だ。

これは最近流行りの謎解きや脱出ゲームに似ている。

なぜこんなに楽しいのか。

それは考える機会を提供してくれているからだと思う。

考えなくても検索すれば答えが出てくる現代において、考えること自体が尊いものになってきている。

考えるって楽しいね。

そしてピスタチオさんが作る推理小説の緻密さが凄い。

よく読めばヒントも隠されていて。

本当に上手い。

これは無料で読むレベルでは本来無い。

そんなものを提供してくださってありがとうございます。

noteというものの楽しさも改めて実感しました。

そしてこの推理小説の舞台ともなっているWACKを提供してくれているワディさんにも感謝したい。


長くなりすぎているのでここで終わろう。

終わり













ここまで読んでいただきありがとうございます。