言語・非言語コミュニケーションへようこそ
今回は図書館でたまたま見かけたこの本を読んでみました。
言語学者の方たちが書いたコミュニケーション本というなかなか興味を惹かれる前書きでした。
本の構成として全部で16の章からなっていて各章の始まりが『この章で学ぶこと』と『関連するキーワード』を提示してくれるようになっており、読み始める前にこの章で何を得ることができるのか?がざっくりわかるのがうれしいです。
今回は特に興味深かった3章と6章について取り上げてみたいと思います。
3章 コミュニーケーションに影響する文化について
概要
国、地域によって様々な価値観や文化、コミュニケーション様式が存在している。
その違いによってコミュニケーション齟齬が起きてしまう。その最たる出来事としてカルチャーショックが起きる。しかし、それでも異文化下に身を置いているとそのうち適用していきますよ。
みたいなことが書いてありました。
感想
アメリカと日本では結構な文化の違いがあったが、FearlessChangeなどアメリカ文化で生まれたテクニックがそのまま日本でも活用できているのはなぜだろう?
文化的に違いがあるからアメリカ式で実践しても日本人には効果薄いとかありそうな気がするけど…
例えば翻訳のタイミングで日本様式に読み替えたりしたのだろうか?と思ったりしました。
また、文化的な違いをアジャイルと非アジャイルとの関係的なイメージで捉えて考えた場合、いかにそのカルチャーショックの時期を短くするか?が重要そうだけどどうすれば短く出来るのか?を考えないといけないんだぁとぼんやり思いました。
6章 コミュニケーションを阻害するもの
概要
コミュニケーションにおける阻害要因を以下のように分類し、それぞれがどのように起こるのか解説されていました。
発信者側要因
誤ったメッセージ
良くない信号化
発信エラー
受信者側要因
受信エラー
異なるコード
共有される背景的知識の不足
感想
チーム内コミュニケーションとして考えてみると発信者側の良くない信号化と受信者の共有される背景的知識の不足のふたつがよくありがちかなぁと思いました。
特に背景的知識の不足についてはプロセスワークの『文脈ランク』でも似たような扱いをされていたので意識していかないといけないなと改めて感じました。
その他
雑談は無意味ではない。
目的がないことと意味がないことは同義ではない
着地点の見えない雑談であるからこそ、話す意味がある。
これはチーム内でもよくやっている雑談をする時間を設ける取り組みは良いことであることの裏付けになるかなと思いました。
終盤はタイトルにもあったように非言語コミュニケーションにも触れていました。
表情やしぐさ、ジェスチャーなどから笑いの重要性、物理的な距離感の話など幅広い内容となっていました。
非言語コミュニケーションはとても重要だと感じる一方で、昨今の社会においてはオンライン化が進んできているので非言語コミュニケーションが今後どういう取り扱いされていくのか非常に興味深いです。
今回はあまりうまくまとまらなかったが読んでみて色々と新しい気づきや気になりが出てきたのでたまには図書館でジャケ借りするのもアリだなと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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