見出し画像

新しい流れ~テキサスへ

ずっと米大統領選のことを追っていると、選挙だけではなくさまざまなアメリカの情報を見ることになった。そのうちのひとつでとても興味を引かれたことがあったので、書いてみたい。

それはテキサスへの大きな流れ。
ジャーナリスト中野博さんのyoutube番組にテキサス在住のルーク倉石さんがゲスト出演してお話された内容になります。なんだか新しい流れ、新しい世界が現れそうでわくわくしました。
なので、動画内容をシェアしたいと思います。

まず、テキサスって一般的な日本人からすれば西部劇のカーボーイ、インディアンのイメージが強いかと思いますが、それは違います。
経済都市圏として爆発的に伸びている。世界の中のGDPで10位、テキサス州をもしひとつの国とするならば、カナダを抜いて10位。
産業界もトヨタが3年前に移ってきたし、資源も豊富で教育にも力を入れていまは留学したい都市NO.1、州の軍も強いとのこと。
最近ではイーロン・マスク氏が巨大産業をテキサスに移すと言ってるし、ヒューレットパッカード、オラクル、GAFAの一部もシリコンバレーからテキサスへどんどん移動して来ている。そういった事情から当然人口も激増している。
今までの人口は1位NY、2位ロス、3位シカゴ、4位ダラス(テキサス州)、5位ヒューストン(テキサス州)となっているが、一昨年から去年までの1年間の人口増減は、カリフォルニアが7万人減っているのに対し、テキサスは37万人増加している。巨大企業が移ると共に家族も一緒に移ってくる。
このテキサス州のダラスとヒューストン間にいまJR東海が新幹線を走らせるプロジェクトがあり、技術支援している。もうじき工事に着手する予定で、土地が平坦で日本のようにトンネルを掘る必要もないので5年ほどで完成するとか。今は車で4~5時間、飛行機で1時間のところ、新幹線で90分での移動となるらしい。さらに発展するだろうとのこと。
また、テキサスは企業の法人税と個人の所得税が両方とも無い。
全米50州のうち片方だけ無い州はあるけど、両方ないのはテキサス州のみ。カリフォルニアにいるとお金持ちの起業家は州税だけで10%以上払わなくちゃいけないところ、これを払わなくて良い。
テキサス州は共和党が強く、小さな政府を目指している。人口が増えることによる税収、例えば酒税がとても高い。またお酒を売るライセンスも高く発行するなど、人口の多さにかけて少しずつお金を集めている。また州の議員の収入が安く、臨時議会はちょくちょくやるけど定例議会は2年に1度しか行われない。そういうところで税金を使うのを押さえている。なのでビジネスをするには理想的。世界中のデータセンターがダラスに集まって来ている。NTTデータの世界最大級のデータセンターがある。参入企業に競争させてるので電気代が安く、電気も安定している。意外とカリフォルニアは停電する。データセンターには安定的な電力供給が大事。
地の理もよく、全米どこでも日帰り出張が出来るし大型タンカーが入る港もあるため、産業には有利。
気候も安定している。ハリケーンはヒューストンには来るけどダラス経済圏にはこない。竜巻は起こるが局地的なので保険適用で99%カバー。
物価が安く、家の価格がシリコンバレーの1/5ほど。特に最近はテレワークになっているので高いシリコンバレーの家賃を払よりも・・・ということ。
政治的な面ではアメリカ50州のうち、唯一テキサス共和国という別の国として合衆国に参加した州になる。いつでも脱退できる権利を持ち合衆国と対等レベル。他州は連保政府の下にあるが、テキサスは同等。
州の裁判所の判事も憲法に則ったことが正しいとする考えのひとが多い。NYやカリフォルニアなどリベラルな州は憲法も時代によって自由に解釈できるという判事が多い。なので、アメリカ新大統領の元、憲法と違う法案を出すたびに訴えると州知事や司法長官が言っている。テキサス州独立がまったく可能性がないわけではない。そして、実際去年州をあげて憲法違反を訴えた時、多くの州が追随したのは事実。

わたしも、この動画を見るまで知らなかったけど、民族大移動のごとく、企業がこぞってテキサスに動いてる。あまりにもいいことばかり言い過ぎて、悪い点だってあるでしょう?とも思う。だけど、そこは心の隅にちゃんと置いておくとして、それでも、今までとは違う新しい流れ、新しい世界が今後見えて来そうでわくわくする。今までの東海岸、西海岸から、南部の土地へ。これからここがアメリカの中心に躍りでそう。

わたしは、新しい時代の予兆を見つけたい。新しい技術も、そして新しい人々も。このお話を聞いた時、テキサスで始まっている大きな渦は、なんだかとてもフレッシュで躍動的でわくわくする感覚を受けた。古いものが終わり、新しいものが芽吹くのを感じた。今後も「テキサス」注目していきたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?