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ナポリのマンマごはん

「マンマのごはんが世界で一番。」どこかしらで聞いたことのある言葉。

どうしてイタリア人は家庭の料理を愛しているのだろうか。その秘密を探ってみたくて、なによりマンマのごはんを食べてみたくて。願っていたらその機会がやってきた、日曜日のお昼時。このランチを前日からワクワクしていた。

前日に友人が母と電話をしていて、「明日のお昼ごはん、母が作ってくれるよ」と言った。いったいどんな料理を振る舞ってくれるのだろうか・‥?と想像を膨らませていると、ポルチーニのパスタを作ってくれるよ、と。「パスタの後は何が良い?肉料理か魚料理、どっちが良いかな?」と聞かれたが、どちらも好きな私には難問だ。うーん、両方好きだし食べてみたいから迷うぞ、と決めかねていると、「キノコにはお肉の方が合うだろうね」と提案してくれた。キノコと言えばお肉なのか、と私には無い食への感覚を持っていることに好奇心をくすぐられた。日本にいると、きのこと魚を合わせる料理を見ることもしばしばあるじゃないか。日本人で言うと、寿司と言えば白米ではなく酢飯が合う、そんな感覚なのだろうか。

お家へおじゃますると、食事のためにすでにセットされたテーブルの上には、モッツァレラチーズがちらりと顔を出している。皆で座り食事のはじまり。パスタの前にまずは前菜を食べるみたいだ。

キッチンから生ハムが並べられた大皿もやってきた。取り分けて、頂く。前菜から豪華でもう満足な気分だ。

美味しすぎて、感動しました。ポルチーニのパスタは、今までで一番美味しかった。まずポルチーニ自体が美味しい。旬は秋にもかかわらず、だ。パスタだけでもお腹がふくれはじめるくらいの量を食べた。「まだパスタが余っているのだけど、食べない?」と聞かれ、非常に葛藤した。おかわりしたいけれど、まだ肉料理が控えているんだ、さあどうする。結論、やめました。決定打は、お肉の後か明日の朝にしても良いよ、と言ってくれたこと。ということで、お肉料理のローストポークをおいしく頂きました。パスタだけでなくお肉料理という、メインディッシュを二皿も味わえて幸せでした。メインディッシュの後に、サラダが来るのがイタリア流。サラダで、重たいお腹を少しばかり爽やかに。更にお腹を軽くできるのだろうか、「フルーツはいかが?」と聞かれた。もうたらふくだったので遠慮したが、お父様は大きなオレンジをぺろりと食べていました。素敵な食事でした。。と、実はまだ終わっていなかった。甘い甘いドルチェが待っていた。

太りました。幸せです。

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