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天使を産んで思ったこと

私には現在幼稚園年少の息子がいる。第三子、我が家の末っ子。

歴代の先輩ママさんは言った。「3人目の子どもは、孫のようにかわいい…!」と。

私はいつも話半分で聞いていた。

私は「赤ちゃんをかわいがる」という余裕が常に無かった。

第一子の娘を育てるのは初めての事だらけで不安の方が大きかったし、第二子の息子を産んだら産んだで未就園児2人を抱える育児が大変過ぎて1年ほど記憶が飛んでいる。

だから、「3人目でそんなに意識が変わるのか??」と半信半疑だった。

そして、実際3人目を産んだ結論を言うと

「「わたし…天使を産みました!!!!」」

に尽きると思う。

孫どころのかわいさじゃない。天使でしょ、この生き物は。一日中抱っこしても軽い(上の子たちの抱っこにより鍛えられた筋肉のたまもの)。一日中見てられるわぁあ。あいくるしい。

もともと赤ちゃんは好きだった。ものすごくかわいい。泣いていてもかわいい。笑ってたら最高!

でも、我が子となると話は別で。心配性の私には、責任とかプレッシャーとか初めての問題が山積み。

上の子のお世話をする中でも「赤ちゃんかわいい!」と思う瞬間は確かにたくさんあった。でも私は、それを十分味わっただろうか?「大変だった」という記憶で埋もれてしまっているのでは?

「何だか今まで、もったいない事をしていたな…」

と、3人目の赤ちゃんを目の前にして思った。

私は入院中、赤ちゃんが泣いたら優しく話しかけて、お世話をして、優しく抱っこして、かわいいね、大好きだよ、と思う存分伝えた。

娘や息子を産んだとき、こんな風にしてあげたら良かった…。そう思ったら、なんだか勝手に涙が出てきた。

夫の仕事の都合上、ほぼワンオペ育児。毎日必死過ぎて、上の子たちをかわいがりきれなかった、あの時の私 が成仏したような気がした。きっと今度は楽しみながら頑張れる。いや、思う存分楽しむ!!

そのとき私の意識が変わった気がする。

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3人目の赤ちゃんは全てが懐かしい。

というか、

「娘のあの表情に似ている」とか「息子の泣き方に似ている」とか、上の子たちの赤ちゃんの頃を思い出して、幸せな気持ちが増幅する。

何より嬉しかったのは、家族みんなが赤ちゃんにメロメロになった事だった。娘も、息子も赤ちゃんが生まれるのを楽しみにしてくれていた。

娘は、私と赤ちゃん宛に手紙を書いてきてくれた。

息子は、赤ちゃんにあげる!と言って新しいぬいぐるみを持ってきてくれた。

上の子2人が赤ちゃんを見つめる顔が、優しくて。愛しくて愛しくて、涙腺が緩んだ。

ああ、3人目を産んで本当に良かった、と思った。上の子たちのおかげで感じた、最高に幸せな時間だった。

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ほぼ4年たった今、末っ子を産んでからの記憶は断片的に残るものの、やはり1年間くらい無い。(結局無いんかい)

たぶん、大変な事も多かった。でも『大変』より『かわいい』が上回ったんだと思う。3人きょうだいの育児は、苦労も多いけど想像していたよりずっと楽しい。

大変な状況でも、楽しんだ者勝ち!!と、子どもたちに教えてもらった気がする。

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