着物が廃れたのは戦争が原因だった
時代をまとう女性たち
https://www.showakan.go.jp/kikakuten/時代をまとう女性たち/
元々気になっていた昭和館の、とても気になる企画展に行ってきました。
戦争中「動きやすいように」と洋服を奨励していたことを初めて知りました。定着しなかったけれど標準服なるものも制定されたとか。
よく
「若い人(女性)が着物を着なくなった」
などと着物文化の衰退を女性のせいにされることが多いけれど、違いますやん。(そもそも男性だって着物を着ていないのに、人にあれこれ言う前にまずオッサンが着ろよ、と口角泡飛ばしたいわ。故大島渚監督に言われたら畏れ入りますけどね。)
展示にもありましたが、当時
「贅沢は敵」
と街頭で着物の長い袖を咎めて時には切ることもありました。
(現代の「着物警察」とは正反対ですね)
このエピソードもどなたかの小説の中で、
というような一文も読んだことがあります。
敵性語ということで英語(というよりカタカナ言葉)を禁止した時代でもあります。
私の母は、音階の「『ドレミファソラシ』も『ハニホヘトイロ』に変えさせられたけれど、あれは同盟国のイタリア(正確にはラテン語)語なのに、ほんまアホやわ」と今でも言っています。
袖を切るのもほんま、アホやわ。
冒頭、”気になっていた昭和館”と書きましたが、このように随所で戦時中の理不尽さや知性のなさに腹を立てたりやりきれやさを感じたりすることが分かっているので、なかなか訪館に腰が上がりませんでした。
時間の関係と理由をつけて常設展は見学しませんでしたが、知るべきことがあるとは思っています。
図書室は覗きました。本の貸し出しはないため、時間をとって腰を据えたい場所の候補となりました。
厚生労働省の委託事業に千代田区と千代田区の教育委員会が後援している施設で、正直地味ですが内容が濃く、その分連休中も混み合わない施設ではないかとお薦めしたいです。(混んでたらゴメン)
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