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情報があふれる時代の「ブランド」ってなんだろう?答えがない問いだから、誰かと一緒におしゃべりしながら話す場を作ったよ #ブランドにまつわるエトセトラ

前回のnote更新から半年・・・。今回は何やら告知があるのだという。なんでもブランドに関する新しい取り組みらしいのだがその内容とは・・・?

— ご無沙汰しています。急に呼ばれたのでびっくりしました(笑)

前回から半年くらい経ってますからね。今日は気合が入ってるんですよ。

— 珍しい(笑)。衆院選も終わって、その結果に沈んでるんじゃないかと思ってました。

むしろ逆ですね。これはやっぱり短期間に何かが変わるというのは無理かもしれない。ちゃんと長期的な視野をもって考えていかないといけないし、実装していかなきゃいけないって思うんですよね。なのでむしろやる気になってます。

— それで今日呼ばれた理由もその一環なんですか。

そうです。KAPOK KNOT(カポックノット)っていうアパレルブランドをやっている深井喜翔(ふかいきしょう)さんと一緒に、『ブランドにまつわるエトセトラ』というPodcastをはじめることにしました。

— カポックノットといえば、サステナブルファッションの分野で注目されているアパレルブランドですね。木に実るダウンをつかったエシカルなアウターが大人気です。

いま2周年を迎えるところなのですが、ブランド設立当初からウェブまわりで関わらせていただいていて、その間いろいろ話す機会があったのですが、それを「ブランドとは」って切り口で公開していこうと思って今回のPodcastになりました。

「ブランド」ってなんだろう?

— 番組タイトル名が『ブランドにまつわるエトセトラ』なんですね。まんまオマージュもとがわかる感じですね。愉快な感じにしたいんですか?

そうですね。第ゼロ回の内容が番組名決定までの道のりなのでそれを聞いていただくとして、ここではちょっと、ブランドってことを考えるに至った経緯みたいなものを言っておきたいと思います。

— なぜブランドを考えるのか、語るのかってことですね。

まずぼく自身の仕事を振り返ってみると、広く「ブランド」に携わるものだったというのがあります。カポックノットのようにアパレルブランドというのはわかりやすいですが、他にも、地域ブランディングという言い方で日本各地のお仕事をさせてもらったり、特産品のブランディングや、インターネットサービスの立ち上げを通じてのブランディングなどもやってきました。

そういう経験を通じて思っているのは、どうすれば差別化できるのか、ユニークなものになるのか、魅力が伝わるのか。そんなところにブランドというのはあるように思います。

— 直接的にいうと、売れるかどうかという指標にブランド化できているかみたいなのが入ってきますよね。名前が知られているか、ファンがついているか、売れているか。そのあたりが確立されるとブランドとなるのかなと思います。

おっしゃるとおりで、そのための過程がブランディングとされて、ブランドをかたちづくるプロセスとして重要視されているわけです。けれど冷静に考えてみると、これだけものが溢れ、差別化できないような差異で争ったり、最近では「意味」そのもので競争するようになっている中でブランドってなんだろうなという視点は必要だと思うんです。

— 情報がこれだけ増えているということは、ブランド=名付けられたものと考えると、数がとんでもないことになっているわけですからね。でもやっぱりブランドって聞くと、安心するというか、欲しいなって思っちゃう部分もあります。

ジャーナリストのナオミ・クラインが『ブランドなんか、いらない』で世界に衝撃を与えたように、モノづくりから遊離した「ブランド」が様々な課題を生み出しているという視点も重要だと思います。このあたりはいずれ本編でも考えたいと思っているので、ここではしかしブランドをやっている当事者として、ブランドが世界をどうしていくのかということを考えたい、できればポジティブにという感じです。

メッセージを伝え続ける方法とは

— ブランドといえば、顧客コミュニケーション戦略が重要だという話も聞きます。

ブランディングの基本のキみたいな話に、ブランディングは「一貫性・連続性・継続性」が大事だというのがあります。要は続けろって話しなんですが、ただ続けるのではダメで、何者かを認知されるためには、あれもこれもではなく、何かに集中して言い続けようってことです。

だから実は、情報があふれる時代というのは、誰もが言いたいことを言う時代でもあり、その中で何者かになるのは当然難易度があがるので、どうしても小さくまとまって鋭いメッセージを出し続けるが解になるところもあるんです。

— 大きなメッセージより、届け先=ターゲットを絞ったメッセージが重要視されるのはそういう理由なんですか。

そうです。たしかにこれは正解ではあると思うんですが、けれど本当にそれだけなんだっけみたいなことも考えていきたいところです。つまり、ブランドであることと、ブランドをつくるためのブランディングというプロセスが融合してしまって、ブランドそれ自体の力が過小評価されて、マーケティングの一分野となってしまっているような気がしています。ブランドって実はもっと力強いもので、それこそ何かを変える力ももっているんじゃないのと思ったりもするんですよ。

— なるほど。たしかにブランドになるということを目的にしてしまうと、それをどう効率的に、合理的にやるのかというのでブランディング戦略になり、ブランドはその結果でしかないみたいなことですね。

ブランドはメッセージを発するし、発する過程はブランディングなんだけど、ブランドがもつ力を再考したい。そんな感じですね。

ゲストも交えて考える

— 今回のPodcastはゲストも交えて考えていくんですね。

そうです。2人で話しているのではたどり着けないようなところまでジャンプするというのが企画したときから考えていることなんですよね。ブランド論とか、ブランディングに関するノウハウっていうのはまわりを見渡せばいろいろあって、大御所の方々もいるような領域なので、真正面では新しいフィールドはなさそうだなと思っていて(笑)。

だったら思い切り雑談から、本質的にど真ん中にいくとか、明後日の方向に飛んでったけど、別の見方ができたよね、みたいにしたいと思っています。

— 面白そうですね。正解を知ろうというより、考えるプロセスや語りのやりとりがヒントになりそうです。

長く続くようにいろいろ工夫もしたいなと思いつつ、ゲストの方にも出て良かったと思えるような番組にしていきますのでよろしくお願いします。毎週更新する予定ですので!

— 編集が大変そうです(笑)。楽しみにしています。

ぜひ。また中間くらいで振り返りの話をできるようにしたいですね。

というわけで、Podcast『ブランドにまつわるエトセトラ』が始まります。各種ストリーミングサービスで聞けますので、ぜひあたたかい目で見守っていただければと思います。毎週更新していく予定ですので、ぜひコーヒーブレイクのお供にお聞きください!


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