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【議論メシ×TABIPPO】これからの時代の新しい旅

先週 #議論メシ にTABIPPOとして呼んでいただいて「これからの時代の新しい旅」についてディスカッションをさせて頂きました。そこでの議論を通して、たくさんの学びや感じたことがあったのでメモとして残しておきます。

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ご存知のとおり、新型コロナウイルスの影響で旅行業界は窮地に陥っており、唯一の助け舟だったGOTOトラベルキャンペーンもゴタゴタが収まりきらない状況。

※GOTOについてはちきりんさんのこちらのブログが一番わかり易いと思うのでぜひ

大量誘客は戦略として取れない

観光業として、当面の間は(もしくは半永久的に)観光客を大量に誘客する戦略はおそらく取ることができない。これまではホテルを乱立させ、広告を回してリーチを広げて面を取るという誘客戦略がメインだった地域も新たな取組をせざるを得ない。

売上=客数×客単価

の方程式が変わらない以上、客単価をどうやって上げるかが喫緊の課題になってくるはず。

そこで今回の議論で僕が感じた業界の課題としては

①濃いファンをつくること
②観光自体を目的化させないこと

の2点。

濃いファンをつくる

これはわかりやすく言うと同じ観光客に対して「何度も来てもらう」「一度の消費金額を最大化させる」ということ。

地域や事業者にとってのペルソナを明確化させ、本当に来てほしい層に向けて適切に情報を届ける。また誘客後の体験価値もリブランディングし「何度も来たい」もしくは「もっとお金を使いたい」と思うようなファンを育成すること。

観光自体を目的化させない

客単価を上げる手段として、普通の観光よりもお金を使いたいと思うような動機や目的があるものを地域ですればよい。

議論メシの中で出たのは、婚活や企業研修、自己研鑽のコンテンツを用意して、あくまで観光は目的ではなく手段として別の目的に対してお金を落としてもらう設計図をつくること。

マスよりもまずは近くにいる人から

普段TABIPPOのコミュニティだけで話していると旅好きが当たり前のバイアスの中で物事が動く。そういう意味で今回議論メシのコミュニティのみなさんと議論できたのは新しい視点が得られてすごく学びになった。

そこで当たり前だけど一番感じたのは「早く旅がしたいと思っている人ばかりではない」ということ。これは新しいコミュニティの人の視点があったからこそ気づけたこと。

そして改めて感じたのは「早く旅がしたい」と思っている身近なユーザーやコミュニティの中にいる人のニーズに向き合って、まずはその人たちの課題を解決したいなということ。

旅に興味を持っていない人を頑張って動かすよりも、興味あるけど課題を感じている人を動かすほうが多分簡単だし、ある意味仲間意識を持って一緒に新しいスタンダードを作っていける気がしている。そして彼らが楽しそうに旅をしていて、新しい旅の形を体現できるようになっていけば、自然と旅に興味がなかった人も動き出すのではないかなと。

人類は数千年前から移動を続けており、それによって生き残り繁栄してきた。長いスパンで見れば、潜在的にはだれもが旅をしたいという本能的な欲求は持っているはず。

まずは自分たちが業界を巻き込みながら、新しい旅の形を作っていかないと。そんなことを感じさせられたいい時間でした。

今回素晴らしい時間を作って下さった黒田さん及び議論メシのメンバーのみなさん、ありがとうございました!

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