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魅力的なアイデアの市場

 アイデアをカタチにする旅路で必ず耳にする「市場」や「市場規模」という言葉が少しわかり辛い。というわけで今回はその基礎を簡単に説明していこう。

 まず、市場とは製品やサービスが売り買いされる場所のこと。市場には、実際の店舗からオンラインショップまで無数の場がある。例えば、ミカン市場と言えば、ミカンに関連する製品やサービスが取引される場を意味する。

 次に市場規模。これはさっき説明した市場での取引総額、つまり金額の大きさを指すもの。例えば、ミカン市場で年間一万人が1,000円のミカンを購入すると仮定すると、市場規模は一万人×1,000円で1,000万円になる。

 そんな市場と市場規模の超簡単な説明だけだと記事がすぐに終わってしまうので、最後に「魅力的な市場」とは何かをメモしておこう。

一つ目の特徴は、市場の成長が見込まれること。市場が成長するということは、その製品やサービスを購入する顧客が増増えることが予想されているということ。つまり、ビジネスチャンスが広がるということに他ならない。

 例えば、日本でミカンの消費量が年々増える予想があれば、その市場に向けてミカンを投入すれば売上は爆発的に伸びていく(そんな世界線があったらいいなと思いつつ…)。

 二つ目の特徴は、市場が成長中であるにも関わらず、参入している企業が少ないこと。プレイヤーが少ないということは、何かしらのハードルが存在しているものの、そこを突破して参入することができれば顧客を獲得できる可能性は高い。

 例えば、日本でミカンの市場が拡大しているにもかかわらず、そこでミカンを提供している事業者が少ないのであれば、その市場は新たな挑戦者にとって魅力的(もちろん、なぜそんなことが起こっているのか分析は必要だけれども…)。

 三つ目の特徴は、市場が軽視されていること。こういった市場で、顧客が満足する製品やサービスをいち早く提供できれば、他の競合より先んじて市場シェアを獲得できる可能性がある。

 例えば、「青ミカン」が人気を集め、市場形成を始めているにもかかわらず、黄色いミカンの生産者が「あんなの売れるわけない」と無視していたとする。そんなとき、その青ミカン市場はチャンス(もちろん、なぜ青ミカンが軽んじられているのかの分析は必要だけれども…)。

 最後に簡潔にまとめると、「市場」とは製品やサービスが取引される場所、「市場規模」とはその取引の総額を指す。魅力的な市場に考案したアイデアが位置しているかをチェックしながら進めていこう。

「アイデア作りの25のヒント」小説版で祖父が語っていた内容のオリジナル版です。投稿が漏れていたことに気付いたので、改めてコチラに。

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