花便りは遺書 - SS
摘芽の痛みごきげんよう。
最近は「あたし」が育ってきて、それらしく何もしない動かない時間が増えてきています。
どうやら今回は随分長い時間ぼーっとしてしまってたみたい。机の上の蝋燭の火が消えて、煙を吐いてしまってる。ゆらゆらして吸い込まれそうな火があたしは好き、好きだけど、まだ好きだけど。でも、空に連れていかれそうなこの白くてくねくね昇っていく煙も嫌いではない。なぜだか目に見えるそれはおいしそうにも感じる。なぜなのだろう。
本能に気づくのが嫌だな、と思って蝋燭のおいているテー