やる気がでないとき私が試してみていること

「やる気がでないときに私がやっていること」について書いていこうと思います。やるべきことはあるのにやる気が出ない、という方向けの記事です。

結論を言うと、2つあります。

1. 「やる気がでない」と考える前に行動する
2. 思考のチェックリストを作る

以降で順番に詳述していきます。

1. 「やる気がでない」と考える前に行動する

人間は「何かをしよう」と考えて数秒経つとその行動をしないための理由を考え始めるのだそうです。

また、同時によく聞く話ですが「やり始めるとやる気が出る」のでるいわゆる「作業興奮」という機能が脳には備わっていると聞いたことがあります。

このどちらも私自身、身を持って体感することがあります。例えば、朝目覚ましがなった瞬間に目覚ましを切るようにすればなんともないのですが、数秒「もう少し布団の中にいて後で目覚ましを消そう」とでも思うとなかなか目覚ましを消すことができず、その後、不快な睡眠時間を過ごすことになります。

また、同様に「やり始めるとやる気が出る」というのもよく聞く話です。

宿題も手を付け始めるまではなかなかやりたくありませんが、一度手を付けると一気にやってしまった、という経験はないでしょうか

この話を総合すると一般的に「やる気が出ない」という問題は「行動に移せない問題」であると言えます。だって、行動してさえしまえばやる気が出るようになっているのですから。

(ちなみに、行動をし始めてもすぐにやる気がなくなる、という人は以下に別の記事を用意しましたのでそちらを御覧ください)

ですので「やる気がでないときには、やる気が無くなる前に何も考えず行動する」がやる気がでないときに私がやること、の結論になります。

だが、そうは言っても行動できない

私は初めて「人間は数秒経ったら行動しない言い訳を考え始めてしまう」という話を聞いたとき「そうか! だったら、すぐに行動しよう!」と思いました。

ただ、そうは言ってもそれが持続はしませんでした。「そうはいっても、それができれば苦労しないよ」とお思いの方も多いと思います。

では、どうして私達は「行動しない言い訳を考えてしまうのか」を考えてみることにします。

それは『私達は遺伝子と経験によって「行動する前によく考えることで得をする」と知っているから』だと私は考えています。

幼い頃、いや大人になっても私達は「よく考えてから行動しろ」と言われます。また、今の人類が生き残ってきたのは「美味しそうなきのこだけど、毒があるかもしれないから食べないでおこう」ととどまるような知性があったからです。

これらの経験と祖先の遺伝子によって私達の脳には「行動する前によく考える」という習慣が備わっているのではないか、というのが私の仮説です。

では、この「思考のストッパー」とも呼べる自らの思考を止めるためにはどうすればよいのでしょうか。

それには二段階の方法があると思います。

1段階目に適切な目標を設定することです。自分の能力から乖離した努力、あるいは課題は自分を苦しめるだけです。
2段階目の具体的な行動で必要なこと、それは「一つはチェックリストを作ること」です。

2. 思考のチェックリストを作る

プログラミングをやってやや高機能な開発環境(エディター、プログラムを打ち込むメモ帳)を使ったことがある人ならわかると思うのですが、高機構な開発環境には、以下のような機能があります。

サジェスト機能
即時エラー指摘機能

MicorosoftのWordを使っているときにも「私はは今日公園で遊んで楽しかった」などという文章を書くと「はは」のところに下線が入って文法の間違いを指摘してくれます。これのプログラミング版のようなものだと思ってください。

サジェスト機能は例えば「print」とうちたいときに「p」と打ち込むだけで自動的に「printですか?」 とプログラムが聞いてくれる機能です。

このような開発環境は業務の効率化に大変役立ちますし、同時に「本当に私のプログラムは正しいのだろうか?」という不安から私達を解放してくれます。

ここで、現実世界に話を戻します。

特に、私の場合やる気が無くなるパターンは次のようなケースです。

「さて、今日はプログラミングの勉強でもするか」
「うーん。でも、プログラミングの勉強をして将来役に立つのかなあ」
「それに、プログラミングの勉強はこの参考書でやろうと思っていたけどこれが正しいのかなあ」
「うーん考えるの面倒くさいし。間違っていたら嫌だから、とりあえず今日はまとめサイトでも見てリラックスしよう」
→以下、無限ループ。

このようにして、私はいつもやる気を失っていきます。

いや、本当は分かっているんです。論理的に考えればわかるんです。

理想1「多少間違っていても良い。今あるこの参考書を一読してみよう。分からなかったら、分からなかったところを調べよう」
理想2「プログラミングの勉強をする本の中で一番のおすすめを調べよう。まず、情報収集をして自分の中で仮設を立ててそれを潰していくように行動しよう」

でもなかなか「現実の私」が「理想の私」にまでたどり着くことはありません。

そこで必要なのが「チェックリスト」です。「リスト」と言っても複雑なものである必要はありません。非常にシンプルなものでもオッケーです。

例えばプログラミングの勉強なのだとしたら、こんな感じです。

1. プログラミングの勉強をする意義があると感じている。
2. プログラミングの勉強をするのに適切な参考書を準備した。
3. 睡眠時間、食事の時間など他の欲求は満たしている。

以上です。

このようなチェックリストを作ることで「私は今、この行動に『集中しても良いんだ』と安心して行動をできる効果」があります。この「安心」によって「行動を止めるストッパー」を外すことができます。

同じことは仕事にも使えるのではないでしょうか。というよりも仕事術として紹介されているGTDに代表されるタスク管理ツールはまさにこのチェックリストを用いるものだと考えています。

仕事をするときのチェックリストは、実際はやや複雑になると思います。ですが一例としてはこんな感じです。

1. 今、他に緊急度の高い仕事はありませんか? スケジューラは確認しましたか?
2. 今やろうとしている仕事はやらなければいけないことですか?
3. 今やろうとしている仕事をどの様にまとめるか検討がついていますか?

このような感じでしょうか? 私の場合、大抵の仕事は資料作成ですので「3. 今やろうとしている仕事をどの様にまとめるか検討がついていますか?」がOKではないときには、下書きから初めています。そうしないと手戻りが発生してしまうからです。これはチェックリストが有効に働いて手直しという無駄な時間が発生しなくなった例だとも言えるでしょう。

最後に補足

先日、以下のような記事を書きました。

この記事の中で、私は以下の視点から「やる気について私が考えること」をまとめました。

上の記事でわかること
・行動を継続させるための考え方
・スケジュールを達成するための方法
・やる気を出す方法

このように、どちらかといえば「長期の視点」からのアドバイスだったつもりです。
今回は、短期的な「やる気の出し方」について書いていきました。参考にしていただければ幸いです

結局「やる気」をコントロールできるというのはなかなかできるものではありません。「やる気をコントロールすることは難しいことだ」とある意味で諦めの感情を持つことが、やる気をコントロールするための第一歩だと言えるでしょう。

やる気をコントロールし、行動をコントロールできる。そんな大人に私はなりたい…

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