\子どもたちに地元を知って欲しい/地方公務員の私が子どもたちの選択肢を増やすためにできること
こんにちは、地方公務員の新家です。北海道猿払村に勤務しています。今日は、子どもたちの選択肢を増やすためにできることについて書いてみます。
昨日は、\次女が進みたい道/地方公務員の私の進路決定についての考え方とはと題して次女の進路希望をもとに書きました。
結果的に次女はなりたい職業を起点に考えるのではなく、暮らしたい場所を起点に就職を考えたというものです。
高校を卒業したら猿払村に住むということを決めて、役場職員になるための試験を受験しようとしています。希望通り合格するといいのですが・・・。
高校生の村に戻ってきたいと思う意識
昨日の記事を書きながら、1つのことが頭に浮かんできました。猿払村まち・ひと・しごと創生総合戦略で目標とした、高校生の猿払村に戻ってきたいと思う意識割合です。
高校生の猿払村に戻ってきたいと思う意識割合は、第1期の総合戦略を策定するときの指標として設定しました。
村の未来は、村で育った子どもたちが戻ってきたいと思う村でなければならないという思いからです。
下の図は第1期のアンケートの結果、猿払村に戻ってきたいと思っている率は、予想を大きく下回る28.6%という結果に終わりました。
下の図は、第1期策定から5年後に再度アンケート調査を実施した結果です。目標だった50%には届かなかったものの、43.5 %まで上昇しました。
引き続き、第2期の目標としても設定していて60%を目標としています。
この目標の達成に向けては特効薬があるわけではないと思います。幅広く、様々な部署で様々な取組みを進めていかなければならないでしょう。
担当する仕事で
私の部署でできることとしては、情報発信して小中学生のうちから村のことをよく知ってもらうことにあると思います。
村の良さや、悪さ。田舎と都会の違いや、それぞれで暮らすメリット、デメリットなどなど。知識としてたくさんの情報を持って欲しいなと思います。
全員に、猿払の生活を希望するように仕向けるということではなく、色々な情報や知識を持って選択肢を一つでも多く持った上で、判断して欲しいというものです。
そのために、まずは猿払の子どもたちには猿払村のことをよく知って欲しいと思います。
広報猿払は小学校5年生が読んで理解できるような、文章を心がけようとスタッフに伝えています。小学生のうちから、広報猿払を手に取ってもらって村の情報を気にしてもらいたいという思いからです。
加えて、SNSでの積極的な情報発信も行ってきました。Facebookでは、小中学生にも興味を持ってもらえるように、保育所、小中学校での行事も積極的に取材をさせていただき、記事を投稿してきました。
猿払村Facebookページを通じて、村で行われていることを一つでも多く知ってほしいなとの思いです。
また、小学校で猿払村のことを学ぶという授業に講師としてお誘いいただくこともあります。こうした授業には、時間の許す限り積極的に参加する考えです。
子どもたちが、地元のことをどのように考えているのか知ることができる貴重な機会です。猿払のことをより知っていただくことにもつながります。
目を輝かせて、猿払村を良くするためのアイデアを提案してくれたときは、こんなに村のこと考えてくれてるんだなと本当に感心しました。
そして、本音としてみなさんが大人になったときに一緒に仕事できたら嬉しいですと話していました。公務員にならなくても民間企業でも一緒に仕事はできますからね。
本当にその時が楽しみです。
個人でSNSを活用して
プライベートでもSNSでの活動で、少なからず子どもたちに猿払のコトを届けることができたらと考えています。
中高生はインスタグラムの活用が活発かなと思います。私のアカウントでは基本的に村の景色やグルメに関する写真のみを投稿いています。
現在600名を超えるフォロワーさんがいらっしゃいますが、アカウント名を見ていると結構中高生のお名前も並んでいます。
地元の風景やグルメしか掲載していないアカウントですが、少しは関心や興味を持ってもらえているのかなと嬉しいです。
たとえ、村を離れていても私のアカウントで村の景色を懐かしんでくれたりしたら、こんなに嬉しいことはありません。
魅力的な投稿をするためにも、写真撮影をもっともっと頑張らないと思う今日この頃です。
産業創出
最後に、現在ビニールハウスを活用した産業の創出に向けた取組みを進めています。この取り組みも、就職の選択肢を増やすための取り組みです。
猿払出身の子どもたちや、猿払村に住みたいなと思っていただく方々の受け皿を一つでも増やしていきたいというのが根底にあります。
まとめ
今回の記事は、子どもたちに猿払のことを知って、好きになって欲しい。そして、将来は猿払村に戻ってきたいという子どもたちを増やしたいということを書いてきました。
今の私の立場では、次の3点についてしっかりと取り組んでいきます。
■公私共に村の情報を子どもたち届ける
広報猿払、SNSを最大限に活用
■小中学生の地域を知るための授業等への協力
お声がかかれば、積極的に参加
■子どもたちの就職の選択肢を増やす
現在は、ビニールハウスを活用した産業創出に取組んでいる
こうしたことで、一人でも多くの子ども猿払に残ろうかな。残るなら、この仕事だなと選択できるマチを未来に残していくことが、必要なのではないでしょうか。
そのために、できることをコツコツと取り組んでいきます。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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