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どこで暮らし働くか。 暑い夏を涼しい猿払で過ごしてもらうための妄想。

こんにちは、地方公務員の新家です。北海道猿払村に勤務しています。今日は、涼しい夏を活かした新たな暮らしと働き方について妄想してみたいと思います。

Voicyのハッシュタグ企画で、どこで暮らし働くか。という特集テーマがあったのですが、二地域居住、テレワークやワーケーションなどが持て囃されている今、猿払村にもできることがないかなぁと妄想してみたので、書いてみます。あくまでも個人の妄想ですw

関東では気温40度に迫ろうとする夏を迎えていますが、猿払は安定した涼しさを記録した7月でした。7月は29日まで、一度も夏日を記録することなく30日と31日にようやく25度を超えて、26.7度、27.4 度と夏日になったほどです。ここまで涼しい地域は、北海道でもそう多くはないと思います。

次の図は、1980年から5年刻みと直近2年の7月の毎日の最高気温を表にしたものです。圧倒的な涼しい気候をわかっていただけると思います。1980年から2020年9年間で279日あるのですが、最高気温が20度以下の日は162日あって、58%の確率です。ただし、年によってバラツキはあって、昨年2021年は夏日が14日ありそのうち、真夏日となる30度以上記録した日も3日ありました。

涼しさを活かすということでいけば、産業をおこし、雇用を創出したいと考えた私は、農業に目をつけました。そして、弱みと考えていた冷涼な気候を生かせる作物を見つけます。こうして、今猿払村ではイチゴ栽培の実証事業をスタートさせて2年目を迎えています。

このように、弱みと思っていたことを強みに変えることで他地域との差別化を測ることができます。一方で、北海道の中でもとりわけ冷涼な地域ではあるものの、北海道は広いといえど近隣のマチも同じ環境にあるわけで、涼しいという自然環境だけで差別化を測れるものでもありません。

でも、せっかくなので涼しさは活かしていきたい。テレワーク、二地域居住、ワーケーションを、満足度高く過ごしていただける用意ができたらどうでしょうか。村や村民との交流も視野に入れれば、新たなつながりから良き化学反応を起こすかもしれません。

ただ、涼しい環境があったとしても滞在する拠点がなければ意味を成しません。拠点があっても、通信環境が整ってなければ快適な暮らしを送れません。食の魅力やアクティビティも充実していないと、あえて選択するに値する動機は生まれないでしょう。

自分に置き換えて考えてみると、リサーチや予約などはもちろん、決済に至るまでもスマートにwebやキャッシュレスで完結できる設計をしなければ、いくら素晴らしいサービスがあっても検討段階で離脱する人が出てくることでしょう。この辺は、プロに設計や運営をお任せし行政はバックアップに専念した方が良さそうです。

行政としてやるべきは、個別の計画ではなく全体的なビジョンを示すことが最も重要かなと思います。それも、間違った方向に向かわないためにも、様々なプロの経験に頼ることはおかしなことではないと考えます。活気ある地域を未来に残していくために、何に力を入れていくのか。全てにパワーを注げれば良いのでしょうが、限界があります。

ターゲットを明確にしてそこに特化してサービスを整えていけば、他地域と違うフィールドで戦えることとなり、ライバルにすらならなくなることも可能と考えます。そうなれば、おのずと選択肢に入ってくるでしょうし、選択される可能性も高まるでしょう。

一方でお金があれば、施設整備も通信環境も、食の魅力も、アクティビティも創出できるのでしょうか。もしかしたらカタチだけは作れるかもしれません。ただ、イイモノができるかというと、そう簡単なものでないことを想像しています。そこには想いを持つヒトが必要。それは、猿払を自分自身が楽しみたい、楽しいからもっと多くの人に知ってもらいたいという想いかなとも・・・。猿払出身の方でそんな方が出てきてくれたら嬉しいですが、もしかしたら、熱狂的なファンは意外と外にいるのかもしれません。猿払というフィールドを満喫してもらえるような設計図を組み立てられたとしても、動かしていくには多くの人が必要になってきます。そんな時に、人が集まる魅力があるのか、集められるプランを有しているのか自分の頭の中で浮かべても、はっきりとした像は浮かんできません。

こういう時は、スモールスタートでコツコツとが賢いのか。マーケティングをしっかり行なって一気に攻めるべきなんでしょうか・・・。

いま、自分にできることは猿払村を知ってもらうためにSNSを駆使して世界へ発信すること、そして、訪れてくれた方に猿払村を良いところをゆるくご案内する程度しかできません。野鳥や動物や花や、川や、山や、釣りや、山菜などなど本来は知識や経験を積めばご案内できることが、山ほどあるはずです。自転車を楽しんでいる人に聞くと、自転車愛好家にとってもなかなかに良い場所だそうです。これらを、他にない価値を提供することで、大満足していただき、村側も稼がせていただければ最高なんですけどね。猿払での滞在時間が長くなり、経済効果も高まるはずです。

魅力を体感してもらことに対してまだまだ未開の地だからこそ、自由度もあり、伸び代しかないともいえます。実際に、自力で滞在拠点を作ろうとして、猿払に住宅をイチから建設し、二地域居住をしたいという方もいらっしゃいます。なかなか、みなさんがそれぞれに別荘を建設するのは難しいでしょうから、そんな皆さんにわーケーションや、二地域居住、避暑地として活用いただける手立てを用意できたらと思うわけです。ただ、この程度のことは皆が考えるでしょうから。やはり、成功率は低いのでしょうか。

涼しい気候を活かして、どこで暮らし働くか。というフィールドにどうしたら立てるかということを考えてみました。もしかしたら、一人の行動から動き出すこともあるかもしれません。そんなことを、これからも考えていきたいと思った木曜日の夜です。

取り止めもない文章になってしまいました。何かしらをカタチにできたらいいなぁという想いです。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。また、次の記事でお会いしましょう。

新家はVoicy、twitter、Instagramと各サービスで猿払村情報を日々発信しています、noteと併せてフォロー・リアクションいただけるとうれしいです。

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