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出産祝い金200万

3月にスープストックトーキョーを褒め称える記事を書いたのは皆様の記憶に新しいかと思うが、今日はそれに似たような話だ。

先日、タカラトミーが社員の出産祝い金に200万出すという社報をリリースした。いくら大企業とはいえ、200万という数字は異例中の異例。このスケールの大きさは、各紙紙面、ネット界隈をざわつかせた。

何を隠そう僕は昨年の11月ごろからタカラトミーの株主である。11月といえば日本シリーズで森下が低め球をゴルフスイング打法で打ち返したあの頃であり、ノイジーが劇的なホームランを打ったあの頃であり、お腹の中にいた子どもの性別が分かったあの頃である。男だったら、すぐに株を買おうと決めていた。

何を隠そうタカラトミーの株主優待は3年以上の保有者に対し、買い物毎に40パーセントオフになる優待券が送られるのだ。3年後というとちょうど息子が3歳になる頃なのでおもちゃに興味が出てくる時期だ。おかげさまで株価も鰻登りで良い投資ができたと思っている。

タカラトミーのコンセプトは「子どもに夢を与える」とは少し違って、「子育て世代を応援する」という方向にセッティングされているのではないだろうか。何はともあれ、この「子どもがいないこと」が当たり前の時代に200万円の支給はあまりに尖りすぎている。むちゃくちゃ好きだ。スープーストックもタカラトミーも、安全策を行くのではなくて、はっきりとこの道を進みますと予告した上でデカい船を走らせている。どっちつかずの政治家たちにも響いてほしい。

このお祝い金制度は7月から導入になったらしい。ふと思ったが、6月30日に子どもが産まれた社員は少しかわいそうではないか。あと1日で200万だったのに!とかなるのだろうか。それ以上に子は宝だからそんなこと微塵も思わないのだろうか。


サポートしていただいたお金を使って何かしら体験し、ここに書きたいと思います。