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東洋医学 人や自然の起源?「精気学説」

今回は、東洋医学の中で人や自然の起源であると言われる
「精気学説」について話そうと思う。

精気学説の歴史

精気学説とは、もともと道家が発信した理論である。
道家の創始者は、中国の春秋戦国時代の諸子百家で登場する「老子」(ろうし)という人物である。
老子は、「道」を世界の核心であり、それは世界自体が形成される以前にすでに存在しており、世界の万物(人や自然など)は、すべて「道」を起源とすると認識した。

その後、老子の思想をさらに発展させた「荘子」(そうし)という人物が、
世界の万物は「気」を起源にしているとし、「道」を「気」と解釈した。

そして、時代の流れとともに、「精気」の概念が述べられた。
「精気」とは、気の純粋な部分であるといい、これは万物の本源であるとした。
また、明確に「道」を「気」と解釈した。
「気」は世界の本体であり、それがないところはないと言える。

ここまでの話をまとめると
世界の構成は、「気」という最も基本的な物質により構成されている。
世界の本質は、世界の変化は、すべての「気」の運動による結果とも言える。

人体における「精気」とは

人体も万物と同じで「気」がもとになっている。
人体では生命活動を維持するために不可欠な物質を生理物質と言い
その生理物質の中でも基本となる「精気」について「精」と「気」に分けて簡単に説明する。

精とは

組織・器官を滋養する働きや、気・血を化成(変化・生成)し、神を維持する働きがあり、人体の構成や生命活動を維持する最も基本的な物質である。

※神(しん)とは、
広義では、人体の生命活動の総称であり、生理物質の代謝を調整し、各臓腑(器官)の生理機能を統率する働きがある。
狭義では、精神・意識・思惟(しい)活動(心で深く考えること)を主るものとされる。

気とは

人体を構成し、生命活動を維持する精微物質(極めて細かい物質)を表すとともに、機能を表す言葉でもある。
また身体中を満ちており、絶え間なく運動し、人体を構成、生命活動の原動力となっている。

まとめ

精気は人体や自然における起源であるとともに
とても重要な物質であると言える。
目で見えるものではないので、スピリチュアルに感じられる部分はあるが、
この考えがあるが故に、現在の東洋医学は発展していると言える。
今後、研究が進められる中で、様々な発見があると思う。

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