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もう君なしのポートレートは考えられない CONTAX Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 vol.1

みなさんこんにちは
今日は珍しくオールドレンズのレビューをしたいと思います。伝説のポートレートレンズ「CONTAX Carl Zeiss PlanarT* 85mm F1.4」です!

f1.4という大口径、そしてzeissの看板娘プラナー構成のレンズです。このレンズを欲しいと思い始めて1年、ようやく手に入れました。

このレンズの素晴らしいところは、柔らかな描写とハイライトの美しさでしょう。普段バリバリの現行レンズを使っている身から見るとかなり緩い描写です。しかしこの描写はまたいい味になります。ソフトフィルターやブラックミストのような滲み方ではなく、なんとも言えないユルさがくせになります。
そしてもう1つのハイライトの表現です。瑞々しいハイライトの質感をセンサーに届けてくれます。透明感のある写真に仕上げたい時はぴったりです。

□ 作例&使用感

それでは早速作例の方に入っていきます。

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素晴らしい質感と表現で惚れ惚れします。このレンズとPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAは、レンズの良し悪しは数値では語れないということを教えてくれるレンズです。ハイライトのプルプル感がやばくないですか?やばすぎて編集する手もプルプルします。

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ブルーが綺麗に出るのもこのレンズの良いところですね。天気の良い日は持ち出したくなります。オールドレンズのくせに晴れの日の色のりは抜群なんですよね。さすがプラナー。

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こんな瑞々しい、立体感のあるハイライトを描いてくれます。しかし、開放でのピント合わせははちゃめちゃに難しいです。僕は目を開きすぎてコンタクトを落としました…

スクリーンショット 2020-11-25 19.51.35

こんな感じでふわふわした描写になるのでピントがあってるかわからないんですよね…ミラーレスのピント拡大を使用しても分かりづらいです。髪の毛を一本一本描写してることから、おそらくピントはあってるんでしょうけど…難しいですね。

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f2になると柔らかさは残るものの、グッとシャープな描写になります。大体f1.4〜2のあたりがこのレンズのオイシイ部分でしょう。柔らかさとプルプルさを存分に発揮してくれます。

スクリーンショット 2020-11-25 19.56.27

まさに先ほどとは段違いの描写です。もやっとした部分は少なくなり、シャープな絵を描いています。しかしもやもやも完全になくなるわけではないのが良いです。柔らかさと解像度が共存するスイートスポットです

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プラナーはボケが暴れるというのは良く聞きます。しかし85mmのプラナーはそこまで暴れ馬ではないような感じがしますね。良いボケ具合だと思います。

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f1.4

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f2

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f2.8

玉ボケは縁取りも少なく綺麗な印象です。f1.4では口径食の影響がかなり出ますが、f2ではほぼ見られなくなります。しかし、開放以外ではボケが角ばるのでボケを見せたいシチュエーションではあまり使いたくないですね。

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二線ボケの出やすい草を前に置いてみたんですが、特に影響は無さそうです。溶けるようなボケを出してくれます。前ボケも後ボケもガンガン使っていきましょう。

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面白いことに、このヤシコンプラナー85mmを使っていると、こういう光沢のあるものを撮りたくなります。ガラスの艶感、金属の光沢、全て綺麗に表現してくれるレンズです。

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調子に乗ってグラスを撮ってるとこうなりました。まさにボケが暴れた例ではないでしょうか?しかしこれはこれで面白いような…


□ まとめ

いかがでしたでしょうか?欲しくなってしまったんではないでしょうか?私は買って大満足のレンズでした。現行レンズにはない、レンズの味がたっぷり詰まった良いレンズです。
作例では良いことばかり書きましたが、もちろん全てが良いレンズではありません。一番の欠点としてパープルフリンジが挙げられます。もうまつげとかに出てくるので困ります。一応対策としてUVカットフィルターをつけてますがそれでも出ますね。

しかしそれを補ってあまりある魅力があるレンズです。買いましょう。
念仏を唱えても天国には行けないけど、お金を払えば天国が見えるレンズは買えるんです。買いましょう。みなさんもぜひ、天国を覗き見してしまいましょう

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