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NiSi Allure Streakをポートレートで使ってみた

皆さんこんにちは、シオタニです。
今回はNiSiさんから発売されているストリークフィルター「Allure Streak」をポートレートで使ってみました。いくら探してもネットにポートレートの作例が無かったので少しでも助けになれば幸いです。



□Allure Streakとは

こちらのフィルターはアナモルフィックレンズの光線効果を再現したものになります。アナモルフィックレンズとは、撮影時に横幅を1/2に圧縮して撮影し、編集でこれを戻すことで横長のシネマスコープ映像を得るためのレンズです。

通常のレンズだと、フレアは円形になります。しかしアナモルフィックレンズではこれを横に引き延ばすため、横に伸びた線状のフレアが入ります。このフレアを再現してくれるのがAllure Streakです。


同じような効果を得ることができるフィルターがいくつかありますのでこちらにまとめておきます

NiSi Allure Streak
Schneider Optics true-streak
Kase ブルーストリーク





□作例&使用感

それでは作例いってみましょう



の前に。
実はこのフィルター、単体で使うのがかなり難しかったです。私ではちょっとレベルが高すぎて…。なのでブラックミストNo.1を重ねて使っています。ご理解の上、ご覧ください。


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こんな感じで、うまく撮ると綺麗な横フレアが入ってくれます。光源をぼかすと大体綺麗なフレアが入ってくれます。数も少なく抑えるのがポイントですね。これだけで一味違った写真に見えてきます。




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光源がボケてなければこんな感じのフレアになります。これだと結構うるさい感じになるパターンが多いです。また、フレアにブルーがかなり入るので色合いの調整も難しいです。




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うるさくなった作例です。一見マッチしそうなんですが、意外に主張が強いので主題と喧嘩しちゃいますね。




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こんな感じでトーンジャンプ量産してくるので要注意ですね。結構フレアの青が辛くて、なかなか気難しいフィルターです。光源をボカせば青味も薄く、綺麗なグラデーションになってくれます。




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比較的大きい光源も適していると思います。フレアが太くなり幻想的に見えますね。中々ポートレートでこういうフィルターを使ってる人はいないと思うのでかなり個性的な写真になりそうです。




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びっくりしたのはこの写真ですね。こんなに光源が大きくてもフレアが出るのかと感動した思い出の写真です。背景がほぼ光源になっているにもかかわらず何箇所からか線状のフレアが見られます。うまく顔のあたりに来てくれてよかったです。




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スクリーンショット 2020-12-21 4.10.04


隠れた欠点としては玉ボケに線が何本も入ることですね。玉ボケを活かす写真に、このフィルターを使うことはないと思いますが、念のため。





□まとめ

すっごく使うの難しいです…
でも、昼の室内で窓から入ってくる光とかに使うともっと綺麗かもしれません。イルミネーションなどの小さな点光源がたくさんある場所は苦手ですね。大きい光源を使えるところか、光源を大きくぼかせるところで使用するのが良いと思います。


また、使用する際はソフトフィルター、ブラックミスト等を併用するとより印象的な写真になるかと思いますのでお試しください。

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