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老後のためのバリアフリー対策、、、必要?

こんにちは。
建築コンサルタントのtakumiです。


家づくりのコンサルティングをしておりますと、たまにこのような要望を持たれる方がおられます。


「老後に快適に住める家」にしたい

とか、

「車椅子でも使いやすい間取り」にしたい

というご要望。


だいたい30代~40代前半くらいの方ですかね。

これって結構難しい話です。

そもそも、何年先に足腰が弱るのか、そもそも車椅子に乗るようになるのか。

もちろん、今、体のどこかが不自由であったり車椅子を使っているという場合は、その状況に応じて色々対策をします。

しかし、今、元気な30~40代で、足腰がどう弱っていくのか、車椅子を乗るようになるのかなんて、正直さっぱり分かりません。

大がかりなバリアフリー対策、するの?

バリアフリー対策というのは、多くは余分にスペースを取ります。

例えばトイレ。

公共の建物にはよくありますが、トイレひとつとっても、バリアフリートイレって、かなり大きいですよね。

車椅子の方が、1人でトイレを使う場合には、最低2帖(1坪)くらいの大きなトイレでないと、方向転換しながら手すりを持って、便座へ移動することはなかなかできません。

介護がついても、やはり通常の1帖のトイレでは大変です。

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そのような対策を、何十年も先のことを考えて、「今、どこまで対策するのか?」

という問題です。

そして、今何らかの対策をしたとしても、足腰が弱る頃までに、色んなリフォームをする時期はやってきます。

だいたい、新築後15~20年くらい経ってくるとリフォームの必要性を考えるようになります。

お風呂やキッチン、そして内装もだいぶ傷んできます。

15~20年という大きなリフォームが必要な時期に差し掛かると、子供も大きくなり、家族の生活スタイルもだいぶ違ってきている可能性も高いものです。

そのため、実際のところは、その時の生活スタイルや健康状態に合わせて、バリアフリー対策もリフォームで行うことが現実的であるということになります。

ただし、新築時にやっておいて良いバリアフリー対策というものもあります。

今、使いやすい形を目指す

正確にはバリアフリー(バリアを取り除く)ではなく、

ユニバーサルデザイン(誰でも使いやすいデザイン)

という考え方です。

これは、一般的な目線で、そもそも健常者であってもその形の方が使いやすいデザインですね。

わかりやすいのは、ドアのレバーハンドルです。昔は握り玉でしたね。

ほかにも、不要な段差は全て無くすことや、トイレや浴室、玄関の段差の手すりもそうですね。

ほかにもいっぱいあります。

洗面の水栓レバーの形、照明などのスイッチの形状や位置、引き戸の引手の形や深さ、

なくてもなんとかなるが、あると便利なもの。

設計士に任せておかず、それを細部まで検討することはとても大切なことです。

ハウスメーカーによっては、あまり選ぶ余地もないこともありますが、選択肢があるものは徹底的に使いやすさを追求して検討することです。

若いうちに家を建てる場合、老後の生活のことを考えるのも悪くは無いのですが、無意味になる可能性があります。

であれば、今、これから使っていくものが全て使いやすいかどうか、細部まで考えることの方が理にかなっていますよね。

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