ぼくらのリモート大作戦 〜ラジオが面白い!


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5月4日の夜18時から3時間。
J-WAVEでひとつ番組をオンエアした。


http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20200504180000


一週間タイムフリーでradikoでも聴けます。

企画の相談が来たのはほんのひと月ほど前。
基本的に来た仕事は受けてしまう体質なので
ウキウキしながら話を聞いた。

企画をしているうちに世の中の空気がどんどん変わった。
CMの撮影はほぼ延期が決まり
楽しみにしていた舞台も中止になり
映画館に入れなくなって
会社もリモートが標準になった。
長期戦になると腹をくくって
自分をあわせるように努力した。
家のなかの作業環境を整えて
朝決まった時間に起きて
決まったところを掃除して
植木に水をやって
ラジオをかける。
ルーティンをたくさんつくって
リズムをつくった。
それでも脳の速度があきらかに落ちた。
でも仕方ない。慣れるまで繰り返すしかない。

そんななかでまず最初にこの枠をどう使うかを最初に考えた。

① いつもだとできないことをやる
② コロナのあとも続けたくなるものにする
③ ほぼリモートでつくる
④ 大好きな俳優さんたちに声をかける

ラジオは幸い最終形が音だけなので
いろんなものが省略しやすい。
もともと電話出演とかあるくらいだし。
宇宙にもいけるし、江戸時代にも飛べる。
(あ、このあたりは次回ぜひやりたいな)

テレビは苦労してるように見える。
ちょっとづつ脱皮してるような気もするけれど
苦肉の策がどうしても苦肉感を連れてきてしまってる。
志村けんさんの追悼特番でつくられた
ダウンタウンデッラックスは編集の軸が
いくつもあって誰かの愛あるプレゼンを
見ているようで楽しかった。

もしかしたらこれからは
個人の思いみたいなものを
強く反映したものが面白く見える時代なのかもしれない。
テレビすらマスのフォーマットから
脱皮していくのかもしれない。


脚本はまあ僕の力の限界もあるけど
リモートでの制作体制を作り上げてくれたチームには
ほんとうに頭がさがる。
なんどか身内でテストして
平均的な音質になるものを選んだ。

声だけで大人数のかけあいをつくるのは難しいので
お互いの呼吸がわかるように
ビデオチャットで芝居をみながら演技できる仕組みも
必要だった。

結果、LINEを選んだ。
ラジオ局のリモート出演はFacetimeが多いらしい。
最近のスマホの性能の良さは本当に驚く。
短いドラマをたくさん作っていくのだが
それぞれ参加するひとをグループにしてつど繋いで収録をしていく。

スクリーンショット 2020-04-25 10.37.09

グループ名が酷いけど。

ビデオで相手役の芝居が見えるから
演技は音だけではなく、本気の本読みのような様子になっていく。
ビデオで何度爆笑したことか(マイクをミュートできてよかった)


俳優は空いてしまった時間にもがいている。
アーティストはライブを支えてくれていたスタッフの未来を心配している。なにかできないか。みんなそれを考えている。


今しかできないことにひとはすぐ夢中になるけれど、

今できることを慌ててやる必要はないと思う。

大切なのは今、この状況のなかで、自分のなかの大切なものに

ちゃんと気がつくことかもしれない。

僕の場合は、プロのスキルを集めて自主制作みたいに自由につくる

ことの圧倒的楽しさに気がついた。これはきっとこれからの

自分にとってものすごく大切なものになる予感がある。

そのための場をこつこつつくろうと決意できたから。


しかしオンエアってのは
独特の緊張感がある。
佐藤健くんまわりのツイートで『耳が妊娠する』
『声が良すぎて話がはいってこないけどいい』みたいな
のがあふれていて面白かった。

こんど彼に
いろんな電化製品の取り扱い説明書をただ
朗読してもらうだけみたいなのをつくってもいいかもしれぬ。

それだけで売れそうだ。


https://www.youtube.com/watch?v=_qSvHDdq8HY#action=share

風の惑星でずっとかかっていた

くるりの岸田繁さんのつくったオーケストラの楽曲を聴いてると

次の物語が浮かんでくる。

いろんな才能がからみあって

生まれるものが好きだ。

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