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1on1を続けてみて感じたこと

bit Labsというチームでマネージャーをやっています。チームに1on1を導入して1年ちょっとが経ちました。ちょっとここで私なりに1on1に対して感じたことをまとめたいと思います。

そもそも1on1とは

ベースにしているのは本間さんの本です。

そこから自分なりに解釈を加えて、チームのパフォーマンス向上のために、その手前の心理的安全性の向上を目的にして行っている、ということにしています。

実際にどんな話をしているのか

何でもありです。その時、私やメンバーが話したいことを話す・・のですが、割と今の仕事の悩みや課題が多くなります。他にはスキル向上・キャリアパス、お願いごとや聞きたいこと。プライベートの話から次の仕事のアサインの相談。割と密室でしか話せない対人関係の話もあったりします。

もし、「話すことは何もない」というときは今の仕事の状況を聞き出して、整理。その中から課題を発見してそれについてディスカッションする、といったこともしています。

また、メンバーの立場によって内容にかなりの差が出てきます。誰かを管理したりコントロールする立場にいる人はそのアサインの相談、収支だったりステークホルダーマネジメントの相談、マネジメントラインへのエスカレーションの相談。イチメンバーとしてプロジェクトに参加している人は、その人のタスクの課題や悩み、そのプロジェクトにおける上長とのコミュニケーションの悩みなど。

ちなみに、雑談だけで終わる会もあります。まぁそれもいいかなと。

正直きつい、時間

私は一人当たり、週に30分、基本は対面でやってます。対象のメンバーは12人なので、週に6時間は1on1に費やしている計算になります。この時間を「これだけ」と捉えるのか、「こんなに」と捉えるのかは1on1に対する価値観の差なのでしょうが、実際に作業時間が削られているのは間違いなく、きつい時はかなりきついです。。

とはいえ、私はそれだけの価値がある、と感じて続けてますし、止める気はありません。

やっぱり信頼関係の醸成

最も価値を感じているのはここです。つまり、上述した心理的安全性の向上なのですが、1on1始めた当初は以前からチームにいた人、チームに入ったばかりの人など様々な関係性の人が居ました。信頼関係もでこぼこしていたわけですが・・話す内容も確実に本音に近づいていますし、毎週話をしているので「あの人が自分のことをどう思っているか分からない」みたいなことも無くなりました。

特に中途採用で入ってきた人へのオンボーディングの一環としては必要不可欠ですね。

短中期の成長戦略、キャリア相談

次に価値があると感じていることです。弊社は半年に一度、成長戦略やキャリア相談をする場を設ける仕組みがあるのですが、正直それだと足りません。半年たてば十分忘れていますし、状況も変わってしまってます。今見るとこれ意味あるんだっけ、みたいなこともしばしば。

1on1を週次で行っていれば、状況に合わせて軌道修正し、獲得するスキルの変更や参加する研修やイベントの相談なんかも適宜できます。アサインの相談もしかり。

とはいえ、全てが分かるものではない

結局は上司と部下ですし、30分で全てを聞き出せるわけでもないです。その場では話し方を間違えることもあれば認識違いをしていることもあります。やはり、継続的に話をしていくことで、情報も増え、認識も正しくなり、話の中身や対応方法も軌道修正していくことになります。

もちろん、1on1だけでなく、多方面からの情報収集もする必要が出てきます。

私にとって、なぜ1on1なのか

上述した二つの価値は割と一般論です。ここではあくまでも私にとって、という話を。VUCAというとかっこいいのですが、bit Labsで取り扱うプロジェクトは多種多様で、不確実性の高いものが多くなってきました。しかもサイズも小さく期間も短い。状況は刻々と変わり、課題だけでなく目的そのものが変化することもあります。そんな中、私がメンバーに対して何か示唆を与えたり、コーチしてあげるには、週次で、1対1で話す場が必要不可欠だと思っています。

これから

これからも、気軽に始めて気軽に続けるというのをモットーにしていきます。また、ここまで書いたことは私からの見方で、メンバーからの直接のフィードバックをもらう機会を作れていないので本当のところは分かっていないです。メンバーからの1on1の評価の機会を作りたいと思っています。

もう一つ、自分自身のコーチングスキルの向上ですね。1on1ではティーチングとコーチングを使い分けなければいけないと思っています。ただ、コーチングという能力についてはなんとなくしか分かっていません。やはり体系的な研修を受けて理解したうえで、意識して使い分けたいなと思っています。

というわけで、来年度はコーチングスキルの向上を目標にすることにします!

この記事は、ぼっちが自分の専門性や感性にまつわる何かを書くアドベントカレンダーの20日目の記事でした。ぼっち Advent Calendar 2019

photo by Nirzar Pangarkar on Unsplash

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