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Apple Watch Edition Series 5 ホワイトセラミックケース 40mmモデル購入

Apple Storeアプリからの当日ストア入荷分狙い

Series 2,3には存在していたものの、Series 4でいったんその姿を消していたApple Watch Editionのホワイトセラミックモデルが、Series 5でまさかの復活。

予約期間開始直後から、オンラインでは「10月中旬発送」との表示が。実際、発売日の昨日9月20日も、店頭でのEditionの在庫はほとんど無かったようです。

そんな中、「週末の朝イチの時間帯にApple Storeアプリをチェックすると、事前予約なしに”当日ストア入荷分”をオンラインで確保でき、引き取り時間も指定できる」というライフハックのおかげで、並ぶことなくスムースにゲットできました。

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決済は先に済ませる必要がありますが、ストアが自宅から遠くないなら、これが一番賢い購入方法なのではないかと思います。宅配違い、実物を確認して引き取れますしね。

ファッションとしてのApple Watch

Apple Watchに関しては、初代のステンレスモデルを発売後すぐに購入した後、2年前にSeries 3 のHermesモデルを購入しており、こちらはまだまだ3年の保証期間を1年残しています。

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Hermesモデルはスーツには合わせやすい一方、ステンレスの輝きが必要ないカジュアルなファッションには少し持て余し気味でした。

そうはいっても、後述するように、もはや生活必需品となってしまったApple Watch以外の時計を身に着ける選択肢はありません。困ったぞ…と思っていたところ、ポップで高品質なホワイトセラミックモデルが復活してくれた、というわけです。

「iPhoneもiPadもメガネも白だし、どうせなら時計も白でピリッと締めたい」。そんな物欲がふつふつと湧いてきました。

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「生活」必需品としてのApple Watch

初代Apple Watchが発売された当初は、iPhoneの通知を選りすぐって腕に飛ばすだけに過ぎないガジェットという見方もされましたが、

・Series 2でフェリカによる決済機能を備え、
・Series 3で単独LTE通信を実現し、さらにAir Podsと直接ペアリングしてiPhoneなしで音楽も聞けるようになり、
・Series 4で表示領域が拡大し、
・Series 5ではついにコンパス(方位磁針)まで備え、Mapの精度も向上し、さらには文字盤が常時点灯するようになり…

と、順調に進化を遂げてきたApple Watch。Series 3あたりから値段もこなれて急速に普及し、使ってみて初めてわかるその有用性も認知されるようになった気がします。

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私自身は、iPad Proを日々の「仕事」の必需品としてヘビーユースさせてもらっていますが、iPad Proよりも「生活」に必要で身近なプロダクトといえば、ダントツでApple Watchです。

Watchがあるおかげで、iPhoneを触るのはいまや移動時間中のSlack・メッセンジャー・Twitterかゲームのときぐらいになりました。Watchがあれば、iPhoneも財布も持たずに出かけても電車に乗り、買い物ができる。そんな便利さのおかげで、財布を家に忘れたことにしばらく気づかない日もあるほど。

こうした生活必需品としてのApple Watchへの愛着は、ますます強くなっています。

2本のWatchをOSが自動で切り替え

ステンレスとセラミックの2本のWatchとバンドがあれば、TPOに合わせて着せ替えができて便利だとはいえ、さすがに持て余すんじゃないの?という心配もありました。

ところが、Apple Watchは、一つのiPhoneに複数のWatchを紐づけることができるのです。こうすることで、その2本のWatchそれぞれで収集する心拍数や呼吸などのヘルスデータも統合されます。

もちろん、Watchの切り替えも自動で行われ、朝腕にはめたほうがそのWatchのデータ収集の対象となるようにOSで制御されています(2本同時装着はできないので、本田圭佑タイプの方はちょっと困るかもしれません…)。

ただし、SUICAだけは自動での移し替えができないため、それぞれに1枚ずつモバイルSUICAを発行することになります。私は通勤定期は買わない派なので、この点は特に問題なさそうです。

価格の高さは擁護できるか

このホワイトセラミックケースモデルについてよくあるのが、「中身は同じ性能なのに、なぜセラミックだけ値段が高いんだ?」という批判。

この点、Series 2で初めてEditionが発売された際、時計ジャーナリストがホワイトセラミックモデルの品質を高評価した記事があります。

セラミックケースにはもうひとつ、語るべき点がある。それが、セラミックのみの一体成型ケースという点だ。市場にある99%のセラミックケースは、中にスチールなどの中枠を入れて成型している。
筆者の知る限り唯一の例外は、オメガだ。彼らは中枠を使わないセラミックケースを完成させ、それをスピードマスターに採用した。新しいApple Watch 2も同様である。筆者は分解されたセラミックケースのモデルを見たが、どこにも中枠はなかった。中枠を持たないセラミックケースとしては世界で2例目であり、いうまでもなく、オメガよりも生産本数ははるかに多い。値段が高いという声も聞くが、製法を考えればむしろ安価ではないか。

これを読むと、その品質に即した価格設定であることがわかります。

またAppleは、こうした難易度の高いセラミックの加工技術について、特許もいくつか出願しています。

ファッションか、機能か

それほどまでにこのセラミックという素材にこだわっていたのは誰かといえば、今年Appleを退職したデザイナーのジョナサン・アイヴ。Appleを象徴するカラーである白を忠実に表現するホワイトセラミックに、並並ならぬこだわりをもっていました。

Apple Watchの立ち上げを任されたアイヴ自身、Watchをファッションアイテムとして位置付けたがっていたというのは、有名な話です。

Apple Watchをファッション製品として位置づけたかったアイヴ氏に対して、アップルの経営陣はiPhoneの延長として販売したいと希望。その結果は妥協で、349ドルの通常版と100万円以上する金バージョン(Apple Watch Edition)の2通り用意されることになりました。
そしてApple Watchの初年度での売上は1000万台。これは事情に詳しい人物によるとアップルの予測した1/4に過ぎず、何千もの金バージョンは売れ残ったそうです。
その後アイヴ氏はクック氏に、日々の管理責任から身を引きたいと語ったとのこと。そして2015年5月にCDO(Chief Design Officer)職についたアイヴ氏は、アップル本社に顔を出さなくなり、彼と直接に仕事をしたい社内スタッフにとっては破壊的な影響があったとされています。

ジョナサン・アイヴが「中の人」として関わらなくなってしまった初の製品であるiPhone 11 Proのデザインを見るにつけ、誰になんと言われようとミニマルなデザインとファッション性を追求してきたAppleのプロダクトがもう見られなくなるのだろうと思うと、やはり寂しい気持ちになります。

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