第二十三回伊豆文学賞の反省の反省

上記記事内で、こんな反省をしていました。

>反省としてはシンプル。
>ひとまず最後まで書ききる。それから直していく。

これって間違いだよね、という話。

当時はひとまず最後まで書き上げてから修正していくのが自分に合ったやり方だ!と思っていました。根っこは間違っていないんですが、心構えとして正確じゃないな、と最近気付きました。

イラストやシステムなどなんでもそうですが、ものづくりはまず要件を決め、設計をして、それを詳細化して、それから手を動かすのが基本です。

で、僕が勘違いしていた「とりあえず最後まで書いてみる」って、つまり「細かい表現はひとまず脇に置いて、話の大筋を文章化する作業」なので、本文ではなく設計(プロット)の段階でやるべき内容なんですよね。

なぜプロットでやるべきかというと、本文を直すよりプロットを直す方がまだ楽だから。

本文って、話の流れだけではなく、表現やリズムも踏まえて作っていくものじゃないですか。それらを全部気にしながら直そうとすると大変です。考えることが多いから。

でもプロットがしっかりできていれば話の流れ(なにを書くか)は固まっているはずですから、表現に集中できるんですよね。「なにをどう書こう?」じゃなくて「どう書こう?」だけ考えればOKの状態に至るのが理想。

現実にはそう上手くいくわけではないですが、「困難は分割せよ」とはこういうことだと思っているので、次の作品からはいままで以上に設計をしっかりやっていきます。

という、備忘録的な反省文でした。

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