創作モチベーションが上がる仕組みについて
創作のモチベーションが上がらない。
そんなときってありますよね。
実のところ、モチベーションは上げようと思って上げられるものではありません。
上げるものではなくやってる内に勝手に上がるものなので、まずは小さく始めることが大事です。
本題
たとえばこんな計画を立てたとします。
よし、明日は休みだ。
早めに起きて9時から12時まで書こう。
そのあとお昼を食べて、再開して、夜も書こう。
8時間以上も使える計算だ。これはかなり原稿が進むぞ!
大抵の場合、こういう計画は頓挫します。
作業量があまりにも膨大であることを脳があらかじめ理解してしまうからです。8時間も創作をしていれば、結構な体力と気力を消費するのは目に見えています。そして人間は基本的に、疲れることを避けたがります。
そりゃあそうですよね。
いきなりフルマラソン走れと言われたら、どうにかして走らないで済むようにしたいですよね。
先の例も同じことです。
明らかに苦労する計画を先に考えてしまうと、人は無意識にそこから逃げようとします。
これは意思の強弱の問題ではありません。人間の本能です。
そして大概の場合、原稿から逃げるのは簡単です。
何もしなければいいだけですから。
簡単に逃げられてしまう環境・状況も相まって、作業に取り掛かれなくなります。
そして「モチベーションが上がらない」と嘆く羽目になるわけです。
ではそれを避けるにはどうすればいいか。
小さく始めるのがコツです。
「明日起きたら、5分だけ作業しよう」
「明日起きたら、一行だけ書こう」
「明日起きたら、一本だけ線を引こう」
そのレベルの、計画とも呼べないような計画でいいんです。
簡易なイメージであればあるほど良いです。
そして一度始めてしまえば、意外と作業は続けられます。
人間の脳には「作業興奮」という仕組みがあるからです。
モチベーションは「上げる」ものではありません。
後から勝手に「上がってくる」ものというわけです。
意思の強さは無関係なので、計画を守れない自分を責める必要はありません。
「人間の仕組みとしてそうなっている」と思えば、実践してみる気分になりませんか?
まとめ
『夢を大きく持たなければならない。だが、小さく始めなければならない』
ロシアW杯で注目を浴びた、セネガルのシセ監督の言葉です。
文脈は異なるかもしれませんが、創作にも通ずる言葉だと僕は感じました。
まずは、小さく簡単なことから。
始めてしまえば、モチベーションは勝手に上がる。
人間はそういう仕組みになっているということを、覚えておいてください。
以上です。
綾部卓悦の情報
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