拓庵坊

詩《うた》のようなものとか、ショートストーリーのようなものとか、言葉遊びっぽいものとか…

拓庵坊

詩《うた》のようなものとか、ショートストーリーのようなものとか、言葉遊びっぽいものとか綴っていきたいと思います。 昔書いたものも、上げていこうと思います。

最近の記事

笑おう!

笑おう 世界が 重苦しさに浸潤されつつあったとしても 笑おう 痛みへのいたわり 不幸の終息への祈り 心に留めながら みんなの笑顔を守るために 笑おう 今日もあなたにとって 笑顔の多い一日でありますように

    • おなかいっぱい

      世の中の不条理をいっぱい飲み込んだ もう、 おなかいっぱい でも、まだ、飲み込めってか しかたない 笑顔のきれいな人たちと会って ちょっと、消化するか

      • 矛盾

        相手からしてもらった 時には ありがたい、と思い 自らがする時は 当然と思う 良いことには 素敵な矛盾が込められている。

        • 気持ちの譲渡

          世の中に少しだけ、気持ちをあげる 少しでいい、少しがいい たくさんあげると 疲れたり、求めたり してしまうから

        笑おう!

          できたものからあいうえお詩 ら

          ラヂオの掠れ声 リノリウム張りの床に響くヒール ルームキーを弄びチャラチャラ 冷蔵庫にはひっそりと証拠の品 ロビーで待つ交渉相手の咳払い

          できたものからあいうえお詩 ら

          駅前杯

          二十三時  帰宅電車が過ぎたあと  駅前からの上り坂  青信号の合図にて  自転車レースが開幕だ  互いの意地のなせる技  出場するは名前も知らない顔見知り スーツもあり、ジーンズもあり 登り切ったところの信号が 今日もだれかの小さなガッツポーズを 呆れた顔して見下ろしている 『べそっかきとびかむしの涙』より

          ちきほち

          ちき!  うえねー!  ほち!  ほち‥‥ ほち!  いっぱーね  ちきっ  ぴかーーーーっ  おーね  ほちっ  ちっちゃ〜ね  ねー  あーーーーっ‥‥ ふぅ  ん んっ  「えーーパパに捕れるかなぁ  うーーーーん‥‥  ちょっと無理みたい  とーーっても高いところにあるんだ」 たかーーい‥‥‥ 「そんなにがっかりしないで  おまえがパパぐらいになったときには  行けるようになるかもね」 くーーー 「いや、飛行機でじゃなくて  ロケットとか宇宙船

          ちきほち

          不安の種

          みんな不安なんだ、  ぼくも不安なんだ、 誰かを攻撃して、  目を逸らすのはやめようよ  誰かを犠牲にすれば、  それで済む話しじゃないから  誰かに辛い思いをさせただけで、  事は変わってないから  不安の種が、  ぼくとあなたの目から見えなくなるだけ  種が発芽しても、  ぼくとあなたが気づかないだけ 

          不安の種

          ためいきの改良方法

          まずは、たっぷり息を吸いましょう  その時  美味しい料理の香りを吸い込むように  温泉につかりながら湯煙を吸い込むように  好きな誰かを抱きしめながらするように  吸い込んでください  吐き出すときは、  ゆっくり、  長く、  口からでも鼻からでもお好きな方で  そして余韻を感じてください  口もとに、笑みをたずさえて 

          ためいきの改良方法

          あおいもの and/or まるいもの あおいろいろ

          よのなかにあおのつくもの  いろいろあるよ  青びょうたんの青っぱな  青息吐息の青二才  ひげ剃り後も青々と  青たん青あざ青なじみ  青い目をしたお人形と  青砥で会おうと思い立ち  青い花ではあるけれど  青葉輝く 木陰にて  青大将はおじゃま虫  藍よりいでてアオミドロ  青汁飲んで青天井  元気はつらつアオレンジャー  青葉城をば仰ぎ見て  青筋たてて青田買い  青物横町商店街  青首大根 青海苔 青菜  青梅果肉にアミグダリン  アオサ アオヤギ アオリイカ 

          あおいもの and/or まるいもの あおいろいろ

          パラレルなワールド-2 パソコン

          2007年9月30日  母がテレビになってから  4日後 ドアホンがなった  「宅配便でーす」か・・・  出てみると  デスクトップなパソコンの箱だ  母に聞くと 知らないっ  とアイドルに化けて言うので  僕はいやーな感じがして  箱を開けた  案の定 父がパソコンになっていた  起ち上げると陽気な声  なんかこんなことになってさー  ははははははははは  あらあらおほほほ  って二人とも!  なんでそんなに  のほほんなんだ!  不真面目すぎる! 

          パラレルなワールド-2 パソコン

          できたものからあいうえお詩 ん

          ンジャメナはチャドの首都だって知ってるよね? 

          できたものからあいうえお詩 ん

          爆走

          気持ちを前のめりに出し過ぎるくらい出して  砂煙をあげて爆走する  横から足をすくわれ派手に転倒  受け身なんてとらない  すりむいて  あざだらけで  鼻血まで出して  それでもむっくと起きあがる  袖口で鼻血を拭い去り 前をキッと睨みつけ  再び爆走  そんな生き方も素敵だな  と  君を見て思う

          パラレルなワールド-1 テレビ

          2007年9月26日  家に帰ると  母がテレビになっていた  とりあえず僕は70秒ほど絶句した  ・・・・・・・・・・・・・・・  どどどどどどどどどどどどどどどど  ふぅ・・・・・・  どうしたんだい いったい!  本人にも分からないとのこと  テレビだからブラウン管の中では  何でもありなのよ  ほほほって母さん!  オードリーヘップバーンに化けている場合じゃないだろう!  作りかけのコロッケをいったいどうすればいいんだ!  干してある洗濯物だって! グ

          パラレルなワールド-1 テレビ

          あおいもの and/or まるいもの 球体

          完全な球体について  詩うことは難しい  詩をつくる時  傷や揺らぎや柔らかさを足がかりに  対象を登ってゆくのだが  どうも完璧な球体は  ころころと  どこまでも転がっていってしまい  見習いの詩人を寄せ付けない  数式という美しい言葉で語るのは  本意ではないし  心の箱に入れようにも  隙間ができて収まりが悪い  シャボン玉なら かわいげがあろうに  水晶玉なら 使い道もあろうに  この純粋な球体にはほとほと手を焼いてしまう  今日も周

          あおいもの and/or まるいもの 球体

          どんぐり

          こっこーーっ  がーぎーぎー いっぱっ  ねっ  くーーーーー  ちっちゃっ がーぎーぎー ねー  おー がーぎーぎー  ねぇ~  がーがー まんまっ  とぅことぅことぅことぅこ  ねーー  ・・・・・・・・・  んーーーー  うえーー  だっくん・・・  「大丈夫、落ち着いてそーっと立ててごらん。」  ・・・・・・・・・  おーーー  訳  こっちこっちー  どんぐりたくさんあるよ  すごいね! ほらほら どんぐりはおそらもとべるよ 

          どんぐり