改めてカスタマーサクセスを考える(2)

こんばんは!

前回の「改めてカスタマーサクセスを考える(1)~なぜカスタマーサクセスが必要なのか~」では、

来るべくしてくる”未来の市場”で、自社製品/サービスの市場ポジション(シェア)をより多く獲得するため、にカスタマーサクセスは存在している、と書きました。

今回は、そんな「カスタマーサクセスの特性」について書こうと思います。

カスタマーサクセスの特性

私自身、カスタマーサクセス活動を始めてからしばらく、いろんな情報を収集・交換させていただき、自社の活動に生かすためにPDCAを回していましたが、どうもしっくりこない時期がありました。

今考えると、カスタマーサクセスは、「こうあるべきである!」そのため、施策は「これとこれが有効である!」と考えてしまっており、自身の頭で考えることを放棄していたように思えます(他社事例をそのまま当てはめていました。もちろん、実行してそこから学ぶことは多かったですが)

で、一旦立ち止まって、まず他社のカスタマーサクセスと、自社の「カスタマーサクセスの違いは何か?」を考えました。

そこで、私なりに整理した(言語化)ものが、以下、図となります。

画像1

カスタマーサクセスを構成する要素(他社との違いを生むもの)として、

①製品(サービス)特性/②文化/③フェーズ があります。

①製品(サービス)特性について、

SaaS製品(だけでなくとも、世の中の製品のほとんど)は、ユーザーが購入(契約)してから、

ユーザーがその製品を活用できる状態になるまでの期間が

●「短い」:使用難易度が低いもの

●「長い」:使用難易度が高いもの

に分類されます。

「短い」ものの例として、Box、Slackなど、インストールすれば、ある程度基本機能を使いこなすことができます。Boxで言うと、共有フォルダとして、Slackはチャット機能として。(もちろん、これ以外もコラボレーション機能など、非常に便利な機能もありますが、導入直後に、より多くのユーザーが、これらの機能を使いこなせなくても、ある程度、これら製品の価値を感じることはできます。ただ、これ以上に便利な機能を、より多くの人が使いこなせてこそ、真の価値を感じると思っております)

一方、「長い」ものとして、RPAがあります。各種ツールの機能の差はあれど、使いこなす(までもいかなくても、やりたいことが実現できる)まで、時間がかかります。

次に、②文化について、

マクロ的な観点からは、海外と日本の文化差があります。

社会学で良く語られている、ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化で、例えば、製品の説明(マニュアル)でも、ローコンテクスト文化である海外では、文章が多く、使い方を細かく明示しているのが多いですが、

日本は「行間を読む」のはもちろん、文章より、図が多いものが特徴です。

(カスタマーサクセスの施策でも、Webセミナーが好まれるのも、この理由なのか、と思ったりしています)

ミクロ的な観点からは、企業文化があります。ここでいう企業文化は、カスタマーサクセスを要している企業のことを指します。ベンチャー企業での活動と、大企業との活動では、アセット(リソースももちろんですが、各種プロセスなど)が大きく異なっているので、カスタマーサクセス活動の考え方、方向性が変わってきます。(違いはあるのは当たり前ですが、もちろん共通するアセット(課題含め)もあります。ここについては、前職ベンチャー企業、現在大企業で活動している経験踏まえ、noteに書きたいと思います)

最後に、③フェーズについてですが、

このフェーズは、製品(サービス)のローンチしてからの時間、ユーザー数の増加数、社内体制によって、カスタマーサクセスに求められる役割が変わってきます。

サービスリリース直後~2,3年では、ユーザーの課題抽出、それら打ち手(方法論の確立)が求められます。いわゆるコンサル的要素でしょうか。

2,3年~5年では、仕組化、組織化が求められます。それまでの方法論を、さらなるユーザー数増加に耐えるために、テックに落とし込んだり、自動したりするフェーズです。ここは、テックに強い方、マネジメント経験が豊富な方が求められます。

5年~以降は、安定的な収益(アップセル/クロスセル含め)を生み続けるよう、これまでの仕組み・組織を強化していくフェーズです。また、それだけでなく、その時々にあった”変革”も必要となってきます。ここは、マネジメント経験はもちろん、新しい風を起こせる方が必要でしょうか。

①製品(サービス)特性/②文化/③フェーズを踏まえて、

自社にとって、”カスタマーサクセス”の役割、その時々にできること(できないこと)は何かを考え、一律ではないアプローチを考えていくことが大切

であると、私の中での”今”の結論となっています。

※もちろん、これらの要素以外にも、例えば、BtoB、BtoC、BtoBtoCといったビジネスモデルにも影響されますし、業種によっても影響されるなど、他にもいろいろな要素が考えられます。

近い将来、これらを整理して、要素別カスタマーサクセスの考え方、アプローチ方法、組織論など、言語化できたら、と思っております。目指せ!日本版カスタマーサクセス白書です!

次回は、「カスタマーサクセスの役割」についてnote書きたいと思います。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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