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「一所懸命」なんて言葉が美徳とされるから日本は働きにくい。1つの組織で働くことを良しとする文化はもう辞めましょう

こんにちは、タコペッティです。

本日は、「一所懸命」という言葉についてお話したいと思います。この言葉が美徳とされているからこそ、日本人は生きづらいのだと、僕は考えています。

1つの組織で働き続けることを良しとする文化は、もうやめるべきだと思うんです。

というのも最近、「移動する人はうまくいく」というシンプルなタイトルの自己啓発本を読みました。よくある自己啓発本ではあったんですが、観点がすごく面白かったんです。

この本の主張は、とにかく移動すればうまくいくというものでした。大抵の自己啓発本は「とにかくやり続けろ」とか「多動力」とか言いますが、この本は違います。

1つの組織から別の組織に移動しまくる、転職しまくることこそが、人生を楽にする秘訣だ、成功の秘訣だと主張しているんです。

この本を読んで、僕は「一所懸命」という言葉を思い出してしまいました。実は、僕はこの言葉が大嫌いなんです。

この「一所懸命」という言葉が日本人に浸透しているからこそ、日本人は生きにくくなっているんじゃないかと、本気で思っています。

辞書で「一所懸命」を引くと、元々は

「昔、武士が賜った1か所の領地を命がけで守って、それを生活の頼りにして生きたこと」

https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/046.html

という意味だと書いてあります。つまり、昔の武士たちは1か所の領地をもらって、それを命がけで守ってきた。だから「一所懸命」は素晴らしいとされてきたんです。

でも、正直、これは時代錯誤も甚だしいと僕は思います。

ということで本日は、「一所懸命」の問題点を解説するとともに、「移動」こそが人生を好転させる秘訣だというお話をしていきます。

現代の「一所懸命」の問題

今の時代に「一所懸命」という言葉を当てはめると、どうなるでしょうか。

すなわち、1つの会社にしがみついて命がけで働き、その1つの会社の給料だけを生活の糧にするということになります。こんなの、今の不確実な時代にはリスキーすぎませんか?

僕自身、この「一所懸命」という言葉とは反対のことをやってきました。新卒で入社したJTCを10ヶ月で退職し、そこからは転職をしまくり、無職やニートも経験し、起業もやりました。そして最終的に、自分にぴったりな業界(Web業界)に巡り合えて、今はそこで落ち着いて仕事をしています。

※Web業界に転職して僕の人生が変わった詳しいお話について僕のブログに書いているので興味のある方どうぞ

もし僕が「一所懸命」という言葉を信じて、JTCでずっと働き続けていたら?考えるだけで恐ろしいです。多分うつ病になって、最悪の場合、自殺していたかもしれません。

定住が人類を不幸にした?

ここで、もう1つ興味深い本を紹介したいと思います。ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」です。この本には驚くべきことが書いてあります。

それは、「農業革命による定住が人類を不幸にした」というものです。

一般的には、人が定住できるようになって幸せになったと言われますが、実は逆なんです。歴史的に考えると、「農業をして定住するようになったことで、人類は不幸になった」のが事実なんです。

なぜ定住が不幸をもたらしたのか

農業をして定住するようになって豊かになったのは、誰だったでしょうか?

それは王や貴族など、一握りの人だけでした。狩猟採集の時代は、みんなが平等に獲物を分け合っていました。でも、定住して農業をするようになると、身分が生まれ、格差が生まれたんです。

農民は上の者に年貢を収めなければいけないという組織体制になり、大半の農民は奴隷のごとく農村で働かされ、その見返りとしてもらう食料は貧相なものでした。つまり、「一所懸命」で得をするのは権力者だけだったんです。

現代のサラリーマンと昔の農民

この構図は、現代の資本主義社会にも当てはまります。

現代のサラリーマンは1つの会社で一所懸命に働くわけですが、彼らが誰のために働いているかというと、会社の役員や株主のためです。

確かに給料をもらうことはできますが、それも政府に税金として徴収されます。そしてストレスやうつ病に悩まされ、貧乏で不幸になる。これが今のサラリーマンの現実なんです。

つまり、今のサラリーマンは、一昔前の農民と同じ働き方をさせられているんです。歴史的観点から見ても、一所懸命に1つの場所で働くのが美徳だというのは、権力者にとって都合のいい言葉に過ぎないということがよくわかります。

移動することの重要性

なぜ移動が大切なのか

じゃあ、どうしたらいいのか。僕たち平民は、移動しまくった方が幸せになれるんです。これは僕の経験からも明らかです。

移動の何がいいかというと、新しい価値観を得られることです。僕は色々転職をしまくったことで、その過程でいろんな人と出会いました。自分と価値観が全然違う人と出会えるんです。

そして、現代でいう「移動」というのはすなわち、「転職」のことです。働き方を変えることで、人生も変わるのです。

移動がもたらす出会いと成長

実際、僕はJTCを短期離職し、その後に色々な業界に足を踏み入れることで、JTCに在職していた時には絶対に出会えなかったような起業家の方やフリーランスの方、投資家の方々とお会いしてお話をすることができるようになりました

そうすると、価値観が一変するんです。

この世の中を楽に生きるためには、経営者になるか、株主になる必要があるという、資本主義をうまく生き抜くための発想を得ることができるようになりました。それもこれも、人との出会いのおかげです。そして、その出会いのきっかけは「移動」だったんです。

※資本主義を楽に生き抜くための方法論はこちらのnoteに書いています。

回り道の重要性

正直、僕は短期離職しまくっているので、うまくいかなかったこともたくさんあります。でも、そのうまくいかなかった過程でいろんな人に会うんです。その人との出会いが非常に重要だったので、回り道も良かったなと思っています。

だから、結果的に回り道をして、途中が不幸でもいいから移動しまくって、最終的に幸せを掴めればいいと僕は考えています。

まとめ

ということでまとめですが、「一所懸命」という言葉があるから日本人は生きづらいのです。

一か所の領地を命がけで守ることを美徳なんかにしてはいけません。むしろ、移動(転職)することで新しい価値観や機会に出会い、自分にとって本当に幸せな道を見つけることが大切です。

1つの組織で働き続けることを良しとする文化は、もう終わりにしましょう。それは株主や会社役員をはじめとする、権力者のためだけの考え方です。僕たち一人一人は自分の人生を自由に選択し、幸せを追求する権利があるのです。

ちなみに、新卒で入社した大手JTCをわずか10ヶ月で退職し、プログラミングスクールに通って挫折し、どうしたもんかと思って短期離職を繰り返し、最終的にWeb業界で自由なライフスタイルを手に入れるまでの僕の人生の軌跡はこちらのnoteに書いているので、興味のある人は併せてご覧ください。

ではでは

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