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【頭を「からっぽ」にするレッスン】宗教的なイメージ無しの瞑想・マインドフルネス入門書

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

〜マインドフルネスとは〜

最近よく目にする言葉「マインドフルネス」。
ネットで調べたところ、

身体の五感に意識を集中させ、「今、瞬間の気持ち」「今ある身体状況」といった現実をあるがままに知覚して受け入れる心を育むこと

という解説が出てきたものの、イマイチどういうものか分からなかった。
どうやら心のトレーニング?
禅や瞑想がベースとなってる?
医学的にも効果が実証されてる?
でも、なんとなく宗教っぽい?
「マインドフルネス」というものに対してそんなイメージしかなかった僕。

そんな折、「ビル・ゲイツが2018年と2020年のベスト本の一冊として挙げた」とされている本書の存在を知った。
「マインドフルネス」に興味を持っていた僕は、すぐさまこの本を手に取ったわけだが…。

正直言うと、読み終わった今でも「マインドフルネス」とはどういう事なのかわかっていない。
しかし、本書に書かれている心のエクササイズと1日10分の瞑想を実践してみると、自分の中で何かが変わりそうな予感がしている。
実際にこの本を読み始めてから、4日間ほど、朝一番に瞑想して、普段の生活の中で心のエクササイズを取り入れたところ、なんだか心が軽くなっているような気がしてる。
半ばバカにするつもりで読み始めたのだが、意外とバカにできないと思い、僕はこれからしばらくの間は毎日の瞑想を続けていこうと思っている。
著者も書いている通り、この感覚は実践してみないとわからない。


〜瞑想に対するイメージ〜

特に目から鱗だったのが、瞑想に関する話だった。

瞑想、と聞くとじっとして心を無にすること、つまりは余計な思考や雑念を全て取り払い文字通り頭をからっぽにすること、だと思っていた。
そんなイメージを持っているのは僕だけではないと思う。

しかし、本書によると、そのイメージは誤解であり、正しい瞑想は頭の中に流れてくる思考や感情を流れてくるままに受け入れてそれを観察すること、だそうだ。

本書の中の青空の例えが非常にわかりやすかった。
空が自分の心の状態と考えると、雲一つない青空がいわゆる空っぽの状態。そこに流れてくる白い雲や灰色の雲が思考や雑念。
瞑想とは、この雲を取り払うことではなく、雲を含めた空の景色を眺めること、ということだ。

この例え話は、僕の瞑想に対するイメージをガラリと変えた。そして、「マインドフルネス」の「今、ここ」にいるという感覚もなんとなく理解出来るようになった。


〜瞑想の向こうに見えるマインドフルネスな人生〜

さて、この本を読んだからと言って、すぐに効果が出るわけではない。
しかし、日常の中に瞑想・マインドフルネスを取り入れるための入門書としては非常に役に立った。

僕の心の修行はまだ始まったばかりだ。今、瞑想を毎日行う事で、何かが変わるかもしれないという期待と希望にあふれている。

今後、瞑想を続けていき、何か効果が表れてきたら、またこのnoteでお伝えしたいと思う。

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