テレワークと家事を両立させる方法【私の体験談も話します】
こんにちは、おかもとたかしです。
時代の流れは、テレワーク化へと急激に進んでいます。
2020年は、世界的にテレワークが拡大した年と、後世には語られることでしょう。
そんな世の中の急激な動きを受けて、テレワークをスタートした人は多いでしょう。
でも、いざスタートしたのはいいけど、
「自宅で作業はできるんだけど、妻からあれやってこれやってと、家事のリクエストがうるさくなった。」
とか、
「急に自宅で仕事するようになって、子供が邪魔して仕事がはかどらないんだよね。」
など、在宅勤務ならではの悩みに直面している人もいるのではないでしょうか?
仕事している最中に家事を背負わされて、夫婦げんかしてしまった、なんて人もいるかも。
そこで今回は、2007年から在宅で仕事をしてきた私が、仕事と家事を両立する方法をお伝えします。
さらに後半は、テレワークが家庭円満のきっかけになるというお話も、私の経験を踏まえてお伝えします。
どうぞ最後までお読みいただければと思います。
テレワークと家事を両立させる方法
テレワーク、すなわち自宅で行う仕事と、家事を両立するための方法をお伝えするのですが、ただテクニックを知るだけでは意味がありません。
大前提として押さえてほしい考え方はこちらです。
仕事と家事は同等である
ということです。
「同等だなんて、そんなことありえないよ〜!」
と言われる方もいるでしょうが、ご心配には及びません。
これからお伝えする方法を知り、実践することで、おのずとこの考え方に行き着きます。
それでは、早速見ていきましょう。
1・家事があるから仕事ができるという意識を持つ
まずは、この認識をもつことがとても大事です。
会社に通勤して仕事をしていると、仕事と家事は別物と考えるのは自然ですよね。
さらに、収入が発生する仕事と違い、収入を生まない家事は下に見られるのはある意味仕方のないこと。
しかし、農家であったり家業として商店を営むなど、かつては大半の人が自宅で仕事をしていたわけで、家事を分担してこなしているのは普通のことでした。
仕事と家事が完全に分離したのは、会社の概念が生まれた近代以降の現象です。
昔の人にとっては、仕事と家事に明確な区別はありませんでした。
ところが、今まで会社勤めをしていて、急にテレワークをし出すと、最初は慣れない生活ですから、
家事をする時間がうっとおしい
となるのは仕方はありません。
でも、奥さんや家族の人が家事をする姿を目撃することが増えて、家事の大変さにも気づけます。
そして、家の人が家事をちゃんとしてくれるから、
自分はのびのびと仕事ができたんだ
ということが、やっとわかってきます。
これまで通勤していたので、気づきにくかったのは当然です。
家族の人にとっては、やっと気づいてくれた…という感じですが、でもとても大きくて前向きな変化です。
家事の大変さと大切さを身をもって知ることが、テレワークとの両立と家族円満の第一歩です。
2・自分が担当する家事をあらかじめ決める
次のステップは、自分にできる家事は何なのかを知ることです。
男性であればできることといえば、
・便所掃除
・ゴミ出し
・部屋の掃除
・食器洗い
・お風呂掃除
・子どもの送迎
こんなところですね。
まずは自分にできるところから、はじめましょう。
そして、今話題になっている「見えない家事」にも積極的に取り組んで、奥さんや母親の負担を減らしてあげましょう。
仕事があるとはいえ、自宅にいるということは、家族の人にとっては頼りになる戦力であることには間違いありません。
ぜひ自分から動いて、「できる家事」を少しずつ増やしていきましょう。
この行動の連続が、「仕事と家事は同等」という価値観を育ててくれます。
3・勤務時間を短縮させる
正確に言えば、家事に取り組む時間が入るので、おのずと短縮する、ということです。
いくら家事を分担しても、それで万事うまくいくというわけでは残念ながらありません。
まだ気をもむことがあります、それは、急な頼まれごとです。
特に、作業に取り組んでいる最中に、
「ねえこれやってくれない?」
とか、
「ちょっと手伝ってほしいんだけど。」
と急に入ってこられたら、やはりイライラしてしまうものです。
でも、そういった要求を拒み続けていたら、夫婦関係は冷え込んでいきますよね。
なので、会社で勤務していれば1日8時間と決まっているとしても、在宅勤務では、8時間以下になる、という認識が必要です。
オンラインでタイムカード制実施している企業もありますが、全員がその範囲内で均等に仕事ができることはありえないと言っていいでしょう
家庭ごとに様々な事情もあるわけですから。
というわけで、テレワークになると勤務時間は減少するという前提でワークスケジュールを組むことが求められます。
例として、これまで8時間労働であったとすれば、6時間で効率よく仕事を終わらせる工夫が必要になってきます。
しかし、在宅になったことで往復の通勤時間が丸々カットされたわけですから、決して不可能なことではありません。
突然降りかかってきた家事に対応するため、少ない勤務時間で最大限の作業量実現するよう、試行錯誤しながら日々の働き方を確立していきましょう。
4・他をシャットアウトするのはオンライン会議のみ
顔を合わさずリモートで仕事をしている以上、数少ないコミュニケーションをとる手段であるオンライ会議の重要性はますます高まります。
最近はzoomのアプリダウンロードのランキングが1位になったことが話題になりました。
他の社員やクライアント、ビジネスパートナーと直接会話をかわす時間だけは、誰にも邪魔をされるわけはいきませんよね。
この時ばかりは、仕事部屋をロックしたり、家族が外出しているときに行うなど、工夫が必要になります。
いずれにしても、
オンライン会議をしているときだけは仕事場に踏み込まない
というルールを厳格に決めることでメリハリが生まれ、そのほかの時間に柔軟に対処できるようになります。
これも「慣れ」の問題です。
最初は難しいですが、徐々に慣れてくると、家庭内のルールが確立されていきます。
5・集中したいときはコワーキングスペースで
それでも、どうしても誰からも干渉されたくないオフィスワークをしている時もあるでしょう。
業績を左右するプレゼン資料などを作成しているときは、脇目も降らず集中したい!という方もいるでしょう。
そのような方は、コワーキングスペースを活用することをおすすめします。
2時間で500円とか、丸1日いても1000円以下など、最近は割安で使用できるコワーキングスペースが増えています。
さらに最近は、テレワーカー向けにワークスペースを提供しているマンションなども出てきましたね。
来る日も来る日も外に出ず自宅だけで仕事をしていると、「サボりグセ」が出てくるリスクがあります。
もうサボっている人もいるかも??
気分転換して、違う仕事環境に身を置きたいという方もいるでしょう。
様々な状況がありますが、家事に追われず今は仕事だけに集中したい!というのであれば、コワーキングスペースを賢く使い倒すのが、現代風の働き方です。
さらにコワーキングスペースになかで新たな出会いがありビジネスにつながる可能性もありますね。
もちろん、家にいる時は家事に専念し、仕事に取り組むときはコワーキングで、と完全に割り切るスケジュールを立てるのもいいでしょう。
テレワークは家庭円満のきっかけになります
ここでは、テレワーク歴13年の私が、テレワークこそ家庭円満につながるというお話を経験談を元にお伝えしていきます。
繰り返しになりますが、
仕事と家事は同等の価値という意識改革
が、夫婦関係や親子関係を改善させるきっかけになります。
私は母と2人暮らしをしながらテレワークをしてきましたが、最初は仕事の合間に家事を担当することに抵抗感があり、よく衝突していました。
しかし、会社に行く必要がなくなり(私の場合は脱サラでしたが)、来る日も来る日も自宅にこもって仕事をしていると(当初はネット通販でした)、いかに母が毎日家事を頑張ってくれたかに気づきました。
必死になって、家を守るために「働いて」くれていたわけです。
もうそれを数十年とやっているわけです。私はおのずと感謝にあふれるようになりました。
そこで私は、たとえ「勤務時間」と定めている間でも、家事の要請があれば極力応じることにしました。
自宅は一軒家なのですが、庭の手入れなど丸一日かかる作業もあります。でも私はしだいに、
「家事も仕事のうち」という意識をもてるようになりました。
実際に実務に取り組むのは私だけですが、「仕事は家族みんなで達成するもの」という思いを抱けるようになりました。
今では、仕事の合間でも、よほど緊急の仕事ではない限り、家事に応じられるようになりました。
もう私の中では、仕事と家事を明確に分けることなく、ひとつになってきました。
それにお金が発生するかしないかの問題だけで、仕事の尊さには変わりはないということに気づけたのです。
なかには、
「仕事を放り出して家事ばかりするなんて、主夫になったみたいでだらしない!自分はそうはなりたくない。」
という方もいるでしょう。
でも私はこう言いたいのです。
大切なのは家族と幸せを分かち合うこと。
その目的を達成するための「手段」として、
仕事と家事は同列にあり、優劣はありません。
私自身、このことに気づくまで時間がかかりましたし、これを生活ベースに落とし込むまでにさらに時間がかかりました。
でも今は、仕事→家事→仕事→家事、という流れで1日を過ごすのが普通になりました。
私ができるようになったのですから、あなたでも絶対にできます。
自分の中で、仕事の価値と同じレベルに家事が上がってきたら、
家族と共に暮らし共に未来へ向かう、
という思いを分かち合うことができ、
家族との仲が深まります。
少しずつではありますが、仕事と家事を両立することで得られる家族との幸せを、感じていただけたらと願うばかりです。
おわりに
テレワークを本格的にスタートしたばかりの人にとっては、戸惑いの毎日を過ごされていることでしょう。
家事の大切さ、そして大変さが身に染みている方もいらっしゃるかも。
テレワークは、家族とのあり方、仕事への向き合い方を考えさせてくれるよい機会です。
家事という支えがあってこそ仕事ができる。
この原点を忘れず、円満な家庭を築きながら仕事を充実させる、という新時代の働き方をぜひ身に着けていただきたいと思います。
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