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HSPが伸ばすべき3つの能力「直感」「先を読む」「俯瞰する」

こんにちは、おかもとたかしです。

今回は、HSPの人が伸ばすべき3つの能力、というお話をしていきます。

早速結論を言いますと、その3つとは

1・直感力
2・先を読む力
3・全体を俯瞰する力

です。

私は将棋が好きなんですが、将棋の世界では直感、読み=先を読む力、大局観=全体を俯瞰する力が将棋の対戦に勝つうえで重要な要素だと言われています。

私はこの3つは、HSPのいい部分、ポジティブな特徴とぴったり合っていて、才能として伸ばすことができると思っています。

HSPの性格に合ったこの3つの力を高めることで、HSPの人の人生がより豊かになり、満足感が高まります。

では早速、ひとつづつ順番に解説していきましょう。

直感力


辞書によると、直感とは「推理・考察などによるのでなく、感覚によって物事をとらえること」とあります。もう少しわかりやすく言い換えると「無意識的にひらめくこと」と言ったところでしょう。

HSPの特徴の一つに、感度の鋭さ(Sensory sensitivity)が挙げられます。様々な事象に対してセンサーが働きやすいのです。

それは危険を知らせるセンサーだったり、チャンスが来てるを伝えてくれるセンサーだったりするわけですが、とにかく「何か」がひらめくことが多いのです。

しかもそのひらめきはたんなる当てずっぽうではなく、結構な確率で正確。「虫の知らせ」がなぜか良く当たる、「悪い予感」が本当にその通りになった、という経験をした人も多いと思います。

実際に直感的にひらめいたものは、意外と論理的に説明ができてしまい、説得力があることに不思議に感じることもあるでしょう。

HSPの人は、良いことでも悪いことでも「瞬時」に「何か」をひらめきやすく、しかも的中率が高いという「能力」を秘めているのです。

この直感の鋭さによって、時にはマイナス思考になったり落ち込んだりすることもあり、あまりよろしくないイメージを持たれがちですが、これを「能力」としてポジティブに捉えることが重要です。

直観の精度を上げることは、「チャンスを掴むこと」と「危険を避けること」の両方を磨くことができます。

直感力を高めるには、2つの方法があります

まずひとつは、経験を積むということtです。

人生経験があればあるほど、ひらめきの精度が上がります。いい兆しと悪い兆しが経験値として無意識に刻み込まれているからです。

自分の意志に従って様々な経験をして、いろいろと挑戦してみて、失敗も含めて結果として得たものが記憶として蓄積され、ひらめきのセンサーの機能はますます高まります。

もうひとつは、多様な価値観を理解するということです。

自分の意見が絶対的に正しいわけではなく、また絶対的に間違っているわけでもありません。世の中にはたくさんの人がたくさんの考え方を持っていて、時には自分と相容れない時もありますよね。

しかし「いろんな意見がある」という現実を認めることで、様々な角度から物事を観る目が育ち、「ひらめき」を後押しできるようになります。

そしていざひらめいた事柄が論理的で根拠のあるものになりやすいのです。

先を読む力


続いては「読み」についてご説明します。

先を読むとは簡単に言えば短期予測です。

これから数分後、数時間後、数日後、すなわち近未来に起こりそうな展開を予測し、シミュレーションを行うこと。さらに損得を計算する能力も含まれます。

これはHSPの人にとっては、さきほどお話した「感度の鋭さ」に加えて、HSPの大きな特徴のひとつである、洞察力がありひとつのことに深く考え込むことができる、という「処理の深さ(Depth of processing)」がプラスに働きます。

この短期予測はビジネスにおいても、プライベートとくに人間関係においても大いに役立ちます。

未来予測の難しさは「他人が本当に何を考えているかはわからない」ということ。同時に、あなたが今この瞬間何を思っているかは、あなた以外だれもわかりません。

しかし「何を考えているか」は知ることはできなくても、「どんな気持ちなのか」を読み取ることができるのが、人間に備わった素晴らしい能力です。

それはまさにHSPの得意分野です。HSPの人は「人の気持ちがわかりすぎる」という共感性の高さが大きな特徴ですが、それは相手の感情を理解する能力に長けていることを意味します。

「これをすれば相手は怒るだろう」とか「あの人にこんなことを言えばすごく落ち込むだろう」と相手の気持ちや予想されるリアクションを考慮したうえで、それを避けたり促したりする行動をとることができます。

人間は常に感情をベースにして、考え事をしたり行動を起こしたりします。腹が立っているときは、腹が立てるに相応しいことを考え、腹が立っていることを表した行動をします。

なので、その人の感情を理解することで、100%正確とはいかずとも、その人の大まかな考え方や行動を読み取ることは可能です。

そしてこれもやはり、直感と同じく、経験によって磨きをかけることができます。

年を取ると脳の情報処理スピードは衰えて、多くのことをシミュレートすることは難しくなりますが、予測の精度は経験という土台があるので伸びていきます。

つまり、シミュレーションの量は落ちるけど、質は上がり正確性も増す、ということです。

相手の気持ちに共感できて、深く考えることができるHSPの人は、これから起きそうなことを素早く予測して、最善な行動をとる能力を高めることができるのです。

ですから、大事なことはその「能力を持っていることを認識する」ということ。

人に共感しすぎたり、考えすぎたりする、というのは短所と捉えやすくて、その性格に苦しんでいる方も多いと思いますが、それは同時に「能力」でもあることにぜひ気づいていただきたいと思います。

全体を俯瞰する力


そして最後にお話するのが「大局観=全体を俯瞰する力」です。

これは物事を客観的に見て、世の中の流れや自分の身の回りの情勢を分析する力のことです。

これもHSPの人に備わっている「物事を深く考える」習性が活かされます。

私たちは、周囲の状況を無視して独りよがりな行動を取ることがあります。HSPの人も例外ではなく、好奇心が高まったり気分が高揚してると行動的になります。

さらに、感情に振り回されされやすいので焦ってしまって結果的に大やけどをしてしまったという経験があるかもしれません。

そこで、HSPの持ち味である洞察力を活かして、一歩立ち止まって状況を見極めることで、冷静になれます。

客観的な状況判断ができることで、「行くべきか、行かないべきか」「やるべきか、やらないべきか」という選択を決定する支えになります。

周囲の環境の「空気」を見抜き、「流れに逆らわない」間違いのない選択ができるようになります。

物事を俯瞰したうえで選んだ行動は衝動的でなくギャンブルでもなく、論理的にも説明できる確実なものです。

そしてこの俯瞰力は、HSPにとっては「心のバランス」を保つ手段でもあります。

とても繊細なHSPの人は感情に振り回されやすいので、俯瞰力を磨くことで、気持ちを落ち着けて短期間で冷静さを取り戻せるのです。

さらに、周囲の状況のみならず自分自身を客観的にみつめるスキルも身に着きます。

いわゆるメタ認知の能力が向上するということです。

確実な意思決定のみならず、感情の整理にも役立つのが、俯瞰する力なのです。


おわりに


というわけで今回は、HSPの人が身に着けるべき3つの力「直感力」「先を読む力」「俯瞰する力」についてお話しました。

HSPと言えば欠点ばかりが目立ってしまいがちなのですが、人生を良くする優れた能力もまた秘めているのです。

今日紹介した3つの能力はをうまく活用すると、人生で常に悩まされる「選択」と「決断」が楽にできる、というのが最大のメリットです。

楽に選択肢を絞り、そして感情的になりすぎず論理的に決断する。これが習慣的にできるようになると、充実した人生を過ごすことができます。

ぜひHSPのみなさんは、この3つの能力を高めてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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