DaiGoさんの配信を見て。
先日YouTubeでメンタリストのDaiGoさんの配信を見ていました。
そこで税金のことを少し話題にされていたのですが、以前の配信で、
「日本はスウェーデンなどと比べても税金の還元率が低い。」
という話をしたところ、経済学者の高橋洋一さんに彼のチャンネルで取り上げられたらしく、
「税金に対する還元率はどの国も100%、なぜならどの国も税金以上に支出しているから。」
という趣旨の発言をされて、さらに
「たぶんDaiGoさんは感覚で話をされてるんじゃない?」
「所得が高いと確かに還元率は低いと感じるかもね。」
というようなことを言われたらしいのです。
それに対してDaiGoさんは厚生労働相の社会保障審議会のデータを根拠にしているということで、それをまとめたサイトも紹介していました。
https://hodanren.doc-net.or.jp/kenkou/gkhtml/gktop/gk6s/gk6s5p/gk6s5p.html
こちらがそのサイトです。
DaiGoさんの言ってることは確かにそのとおりだなとおもいました。
データでも示されている通り、スウェーデンやドイツなどと比べても社会保障への還元率は低いと言えます。
しかし、高橋洋一さんの言ってることも間違ってなくて、集めた税金をすべて使っているという意味で還元率100%は嘘ではないと思います。
じゃあどっちなんだ?という話ですが、そもそも前提が間違っていると思います。
その前提とは、国は税金を集めなければ社会保障などに使うことができないということです。
むしろ逆で、社会保障などにお金を出して、そのあとに税金を徴収しているのです。
例えば2020年度の予算は2020年の3月に決めて、2020年度の税金は2021年の2月に確定申告しますよね?
だから集めた税金のうちの何%が社会保障として還元されているとか、他の国と比べて社会保障への還元率がどうだというのはあまり問題ではなくて、
そもそも社会保障費が足りていないということが問題なのです。
DaiGoさんは別に経済学者ではないので仕方ない話だとは思いますが、DaiGoさんのような頭のいい人でも知らなければ間違えてしまうんだなと思いました。
でも高橋洋一さんはこの事を知らないわけがないので、
「還元率とかそもそも問題じゃない。」
と言えばいいだけの話なので、もしかしたらミスリードをしたいのかもしれませんね。
国はお金の供給者。なければ作ればいいだけです。
社会保障費も税金で賄わなければならないわけではない。
ということで次回は税金のことを書こうと思います。
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