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草むらを畑に Vo.4


Vo.3の記事の続きです。

 都度耕しながら、少しずつ畑を広げていきました。昨年自家採種した小松菜、スナップエンドウ、ほうれん草。富士宮の方に譲ってもらったそら豆、ツタンカーメン、パクチー、のらぼう菜。他にも購入した春菊、ポピー、スターチス、ルッコラなどを種から育てています。

 自家採種も、その循環の中で繋いでいるんだけど、人から頂いたものものは、より「繋ぐ」意識が生まれますね。その人の色々が詰まっていて、いろんな重みを感じます。本当に感謝です。

 こちらはそら豆。当初40ほど種を植えましたが、鳥さんがつんつんと掘り返えしてくれて、沢山だめにしてしまいました。それで残った苗は5つでございます。今年のビールはそら豆を肴にと思っていたのに... 日々勉強ですね。すべて元気に育ってくれることを願います。来期はすべてポット植えにしよう。

 畑を整える中で、そうめん(Vo.1より)に次いで大変だったのは紛れもなく数珠玉の存在です。

 既にすべて抜き取ってしまったので、写真はwikipediaから。根っこが浅いセイタカアワダチソウと違って、数珠玉の根っこは深くて強いのなんの。一株除くのにスコップを深く差さなくてはいけなくて、とても骨の折れる作業でした。
 小学生のころ、数珠玉は近所の河原にもたくさん生えていて、お手玉の中身にしたり、芯を除いてネックレスを作ったりしたなあと昔を思い出しもしました。とにかく数珠玉があまりに多いので、他にも有用性がないか調べてみると、数珠玉茶の記事がいくつか出てきたのです。加えて驚いたのが、数珠玉はハトムギの原種だということ。これは試してみる他ないと、早速数珠玉茶を作ってみることにします。
 収穫した数珠玉をよく洗ってから、ペンチで数珠玉を割っていくのですが、これがなかなか大変。地道に、一粒一粒、無心で... なんとかすべて割り終わったときには握力が半分くらいになっています。次に、鍋を回しながらじっくり火を入れていくとほんのり茶色に。徐々に香ばしさと甘い香りが漂ってきました。まさにハトムギの香りです。味は、少し野性味を感じる程度で、美味しいお茶の味。数珠玉茶の味を知ってからは、色んな野草茶を試して美味しいものを見つけると、何とも言えない愉しい気持ちになるのです。

 いろんな脱線をしながら、畑を整えました。最終的に200坪ほどあるうちの150坪ほどを耕して高い畝を作っています。残りの50坪ほどは不耕起栽培を行ってみることにします。特に水はけの悪い畑なのでどうなるかわかりませんが、元気な野草たちを見ると、ものによっては良い環境なのではないかと思えてきます。とりあえずやってみようといったところです。

 はじめはジャングルだったうちの畑も、5か月経って今では奥行きのある写真が撮れるまでに整いました。頑張ったなあ。
 

 今はさらにいろんな植物を育てるために、2つ目の畑となる土地を探しているところです。先日、引っ越しもあってだいぶ生活が落ち着いてきたので、これから他の色々も記していければいいな。とりあえず、ここまでで「草むらを畑に」をひと段落とします。それでは、また。











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