ジャズを通して実現したい事
こんにちはジャズドラマーのtamezoです。
僕の今年の活動テーマは、「ジャズで社会貢献が出来ないか考え、行動する」です。
社会貢献と言うととても偉そうに聞こえますが、自分の音楽活動が少しでも人の役に立つ事が出来ないかという想いで、これまで自分の人生を豊かにしてくれたジャズに恩返しがしたいという気持ちになったからです。
僕がこれまでジャズに関わってきたなかで、沢山の素晴らしいプレイヤーに出会ったことで人生を彩る素晴らしい体験をさせてもらいました。しかし、そのプレイヤー達は人を魅了する演奏が出来ているのに、その演奏の対価は驚くほど安く、当然生活も質素で先の見えない将来の不安と戦いながらもジャズに向き合い懸命に頑張っています。
自分も、当初は働きながらでもいつかはジャズ一本で生活したいと夢を持ったものですが、実際、ジャズで生計をたてるプロの方のお話を聞く限りではとてもそれを実現する事は難しいと思い、働きながら生涯ジャズに取り組もうと決断をしました。
現にこれまでも、知り合った素晴らしいプレイヤーがジャズから退いて行く姿を目の当たりにしてきました。
下手くそながらも僕はジャズの素晴らしさを知っていて沢山の人に好きになってもらいたい。日本にも素晴らしいプレイヤーが沢山いて、誰かの憧れになるような活躍をして、職業として認められるような世の中になって欲しい。
この現状を変えるには?自分に出来る事はないか?
それは、ジャズが社会にとってもっと必要なエンターテイメントだと認知してもらう事じゃないかと感じています。
「ジャズが誰かの役に立つ事」を考える。
音楽は人が生きることにおいて、衣食住のように絶対的に必要なものではありません。
ですが、人の暮らしに癒しをあたえたり、彩りを加えることが出来ます。
音楽ファンの方は、第一線で活躍されているアーティストのライブに非日常を求め、足を運んだりしたことがあるでしょう。
僕も、熱狂的な音楽ファンなので様々なジャンルのライブに沢山行きました。
そこでの体験は、人生の感動体験になっている方も多いかと思います。
ビックアーティストの「ライブ」が行われる効果ですが、アーティストの興行収入の他に開催される土地の地域振興も兼ねています。
何万人のお客さんが移動し、そこの地域の商業施設を利用することとなり、
つまり経済波及効果があるという事です。
人気のあるアーティストになるという事は、自分が潤うだけでなく、それを取りまく人々も幸せにしているという事ですね!
では、ジャズでこれが出来ているか??
もちろん、沢山の人を動員するジャズミュージシャンもいますが、経済波及効果を生み出せるほどのミュージシャンはごく一握りです。
一般的なジャズライブはというと、トッププロでも10人から20人のお客様を前に演奏することが日常茶飯事で、その日出演のミュージシャンの日当とお店ギリギリ売り上げを賄っていくことで精いっぱいかと思います。
この状況を抜け出さない限り、ジャズは続ける人、ジャズが聴けるお店もやがては無くなってしまうんじゃないかと危惧しています。
そんなジャズの状況でも、個人的にとても素晴らしいなと感じる取り組みが日本の各地で行われている、「ジャズフェスティバル」です。
プロ、アマチュアのジャズミュージシャンがとある街の各所で演奏を行い、その演奏を聞きに沢山お客さんがその街に訪れて街の商業施設を利用することで、地域の活性化を図っています。
ロック、ポップスなど大掛かりな機材がなくてもアコースティックでパフォーマンスが出来る事、どこかで聞いたことがある歴史あるジャズスタンダード曲があるからこそ、環境に馴染みリスナーを楽しませることができるジャズの強みとも言えます。
この強みを活かして、少しでも自分が活動する事で人を繋ぎ、ジャズが活躍できる場を増やすことが出来ないか、ジャズを受け入れてくれた人に少しでもメリットが与えられないかを考えるようになりました。
ここ数年、新たな活動をするチャンスをずっと探していましたが、去年やっとその活路が見出せた気がしました。
まず、その一つとして、一昨年の暮れから「ライブ配信」を行っています。
コロナ禍で注目された、ライブ配信アプリを利用して演奏だけでなく、ジャズの魅力やこれまでの経験を言葉で伝え、おかげ様で沢山の方にジャズの魅力を感じてもらっていると実感しています。
自分の練習と実益を兼ねているので、今は自分にとって大切な活動の場となっています。(ジャズと関係ない事もやっていますが、楽しんでやってますwww)
これの素晴らしいところは、物理的距離を超え、ライブ演奏と自分の人となりをリアルタイムに、全く面識のなかった方に届けられるというところです。
これは、僕のような無名なミュージシャンにとっては夢のような環境だと思っています。
このことで、日本の各地に知ってもらえる機会が増え、実際に先日行ったライブ、セッションイベントにもこの配信を通じて知ってくれた方が聴きにきてくれました。
しかも!ジャズの生演奏が初めてという方がほとんどでした!こんなに嬉しい事があるでしょうか!
「新しいチャレンジ」
ライブ配信と並行して、リアルのライブを行うことでより人との繋がりを増やす事が出来るとわかったので、これまでの活動エリアだけではなく地方での演奏活動に力を入れたいと思っています。
これまでも、地方に遠征して演奏することはありましたが、自分のバンドメンバーと行動しているだけでした。
人との繋がりに大きな魅力を感じるようになったので、これからは演奏活動でリアルに繋がっていただいたリスナーさんを広く巻き込んで地方遠征に一緒に遊びに行きませんか?と呼びかけるようにしています。
こうすることで、少しでもその土地に訪れる方を増やすことで交流する人口を増やしその地域の魅力を知って頂きたいのです。
現在の社会課題として、地方都市の人口の減少が上がっています。
少子高齢化により定住人口が減り、20年後には消滅する地方都市もあると聞きます。これを防ぐには定住人口を増やすことより前に、「関係人口」を増やすことが効果的だと聞きます。
つまり、少しでもその土地に関わることで人の想いが生まれ、その想い出を大切にしてくれた方が定住はしなくともやがて支援してくれる側になる可能性があるという事です。
一度訪れた土地で、良い想い出を残すと「もう一度行きたい」という気持ちになりますよね。今はSNSの発展で、個人が情報を拡散する事が出来るのでその土地の魅力を発信したら、それを見た人がそこを訪れるかもしれない。
僕はそのきっかけをジャズの演奏を通して作る事が出来たら、とても素敵な事だと心から思っています。
無名のジャズミュージシャンですが、微力な僕でも出来る活動の実績を作る事で他のミュージシャンやリスナーさんに共感してもらい、こういった活動がスタンダードになっていけば、ジャズに関わる事で社会貢献になるとと信じています。
これは僕ひとりでは、叶えることのできない夢です。ミュージシャンの方はもちろん、音楽が大好きな方、思い入れのある地域を盛り上げたい方、新しい何かに取り組みたい、漠然とでも何かに打ち込みたい方など、前向きな志の方に共感していただき、つながっていけたら幸せです。
ジャズを通して多様な人とつながり、彩りのある豊かな社会を一緒に創造していきませんか??
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