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靴を買う

今年は東京出張がまだあと何回かある。札幌用の冬靴(凍結路面から大雪まで対応できるごついやつ)は持っているけど東京用(冬っぽくはあるけどガチではなく軽くて歩きやすいやつ)はなかったので買わなければならない。こういう時、私はまず検索から始めるタイプ。歩きやすそうなスポーツブランドの名前+ブーツ、などの語句で調べまくる。20分もすれば気になるものが数点見つかり、うっかりすると決済画面まで進みそうになる。靴だからさすがに履き心地がわからないものはポチらないけど、気持ちの上ではもう買ってる。服なら秒で買っちゃってる。世の中みんな私みたいな人間だったらもっと景気良くなってるだろうな。衝動を押さえつけながら一晩過ごし、今日は街まで買い物に行った。デパートの靴売り場に行って歩く速度を緩めずにぐるっと見て、理想の形に近いものを見つけて、持ち上げて軽さを確認して、試し履きしてちょうどよかったので買った。ツモリチサトウォークのショートブーツ。いくつかのデパートを見て回るようなことは今はしない。だって疲れるんだもの。プラス1時間かけてもっと理想に近いものが見つかる可能性より、その1時間寝ていたい。すぐ地下鉄で家に帰って実際1時間寝た。起きて靴を箱から出して、靴箱にしまう。ひとつ得たからひとつ手放さなければならない。底が剥がれて修理に出そうと思っていたブーツを取り出し、納戸に移した。このブーツは10年以上前に買ったものだ。表参道の美容室に行ったあとだったと思う。ガレージセールに出くわして、一目惚れして買ったのだ。GORAという、日本ではあまりメジャーではない外国のメーカーのもの。編み上げで、底がスニーカーみたいなゴムで軽く柔らかい。子供ができてからは編み上げが使いにくくなり出番は減ったけれど、底が剥がれるまではたまに履いていた。私は気に入った靴は修理に出しても履き続けたいタイプ。だからわかる、この靴は修理に持っていっても「もう底のゴムが劣化していて長くは履けない」と言われるだろう。でも履けない靴を取っておいても仕方がないんだよね。捨てるのやだなあ。靴を買うということは、こんなふうにセンチメンタルを持て余すところまでがひとつなのだ。ともあれ新しい靴で冬の東京をたくさん歩こうと思う。

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たらば蟹お待ちッ!こいつの身は締まってるよッ!
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漫画を描いたりエッセイ書いたり。noteでは『毎日、いい気分。自分の機嫌を自分でとるためのカンタンTips』「ショッキング・ブルーデイ』販売中。

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