見出し画像

〔6〕EXILE ON MAIN STREET


「メインストリートのならず者」と訳されたローリング・ストーンズの2枚組のアルバムである。
「LET IT BLEED」 「STICKY FINGERS」に続くアルバムで、私の中では、この3枚が、ストーンズのベスト3アルバムだ
そのころ 私が若かったのと 学生で暇でたくさん聴けたというのもあるかもしれないが。
「STICKY FINGERS」と「EXILE ON MAIN STREET」の曲には、アメリカ南部っぽいと言われるものが多いが、その頃、私は、アメリカ南部を描いたフォークナーの本が好きだった。
アメリカ南部になど行ったこともないが、なぜ、そういうものが好きなんだろう? 前世に住んでたのかしら?
「BROWN SUGAR」
「SWEET VIRGINIA」 
「SWEET BLACK ANGEL」
など、南部っぽい。
行ったことないがアメリカ南部のコットン畑が広がってるようではないか。

それでなくても、このアルバムは、いい曲ぞろい。
ブギウギっぽい曲もいいし、ピアノもいい。
ストーンズはピアノがすごくいいのだ。ピアノ奏者は イアン・スチュアートやニッキー・ホプキンスだったと思うが。私は、ここからブギウギピアノが好きになった。
 
ライナーノートに「アンサンブルコンビネイションのよさが、ストーンズサウンドの重要なカギになってる」とあるが、その通り
「LOVING CUP」
「ALL DOWN THE LINE」
「SHINE A LIGHT」
などは、個々の演奏とミックのボーカルがミックスして、すばらしい音楽を作り出していて圧巻だ。いろんな素材がミックスして、たまらなくおいしい料理が出来上がるように。

このアルバムが出た1972年、ローリング・ストーンズの初来日が決まり、
そのころ付き合ってた夫や夫の友人と 渋谷に徹夜で並んでチケットを手に入れた。
みんなでシートの上に丸く座り わいわい冗談を言い合って、楽しかった記憶があるが、来日は中止。
残念だったが、レコードを聴くという楽しみがあったので、それほどがっかりはしなかった。
「いつか きっと ストーンズのコンサートに行く」という夢はますます強くなったが。


 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?